ハヤシコウの週末パスタ
チーズクリームが豊かに香る"ラビオリ"

チーズクリームが豊かに香る"ラビオリ"

ラザーニャと同じ生地を使って、ラビオリもできちゃいます!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?

香り高いラビオリ

ラビオリは、形も中に詰める食材もいろいろあって面白い。エミリア・ロマーニャ州の小さな詰め物パスタ“トルテッリーニ”や、ピエモンテ州の“アニョロッティ”は季節を問わず食べたいパスタです。

食べたときに香りが溢れ出すところが醍醐味なので、詰め物に使うチーズは香りが飛んでしまわないように、直前にすり下ろすと良いですよ。また、包んだあとに、パスタ生地が重なった端の部分は、厚みが均一になるように指で潰すと仕上がりが良いです。

合わせるワインはフレッシュな赤ワイン。ロミオとジュリエットの舞台になったヴェローナ近郊でつくられる“ヴァルポリチェッラ・クラシコ”がいい。高級イタリアワインのアマローネと同じコルヴィーナ種やロンディネッラ種からつくられるカジュアルな赤ワイン。
華やかな香りとしっかりとした果実感でスムーズな味わいが、ラビオリのクリーミーなチーズ味に好相性です。

ラビオリのつくり方

材料材料 (2人分)

★ 生地
・ 小麦粉200g
・ 卵2個
★ チーズクリーム(詰め物)
・ 牛乳250ml
・ バター25g(塩分不使用)
・ 小麦粉25g
・ パルミジャーノチーズ100g
バター30g(塩分不使用)
レモン5枚(薄切り)
卵黄適量
9g

1生地をつくる

“ラザーニャ”のつくり方2~7と同様に生地をつくる

2チーズクリームをつくる

バターを溶かし、小麦粉を振るいながら入れる。しばらく炒め、粉っぽさがなくなったら、牛乳を数回に分けて加えベシャメルソースをつくる。そこにパルミジャーノチーズを加え、なめらかになるまで炒め合わせる。

チーズクリームをつくる
チーズクリームをつくる
チーズクリームをつくる

3ラビオリの形に成形する

①の生地に薄く粉をはたき、卵黄をのりにして包んでいく。

ラビオリの形に成形する
生地の中央にチーズクリームを置く。
ラビオリの形に成形する
生地の上半分にのりになる卵黄を塗る。
ラビオリの形に成形する
三角になるよう半分に折りたたむ。
ラビオリの形に成形する
さらに半分に折りたたむ。
ラビオリの形に成形する
生地の重なっている部分を指で押し、厚みを調える。
ラビオリの形に成形する
生地の両端をキュッと押して合わせる。
ラビオリの形に成形する
完成。
できあがり。
できあがり。

4ソースを用意する

フライパンを中火で熱し、バター入れて溶けてきたらレモンの薄切りを加える。

ソースを用意する
ソースを用意する

5ラビオリをゆでる

鍋に3Lの湯を沸かし、塩を入れる。3を入れ浮かんでくるまで2分半ほどゆでる。

ラビオリをゆでる
ラビオリをゆでる

6ソースと絡める

④のフライパンに、ゆで上がった⑤を入れ軽く合わせたら、器に盛って完成。

ソースと絡める
ソースと絡める
完成

教える人

ハヤシコウ

ハヤシコウ

人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。

撮影:海老原俊之 構成:編集部