器を引き立たせるレシピ
ハーブの香りが効いた"枝豆のレモングラスマリネと鯵のサワークリームマリネ"

ハーブの香りが効いた"枝豆のレモングラスマリネと鯵のサワークリームマリネ"

ディルやレモングラスといった爽やかな香りが心地よいつまみです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

王道の、ガラス使い

削いだような模様が剣の先のようだからという名の剣先グラスは、骨董市などでよく見かけるもの。明治から昭和にかけてよくつくられていたそうですが、こちらは現代のガラス作家、石川昌浩さんのもの。後継者不足などによって廃業した型吹きガラス工場から引き上げた“工場型”を使っているとか。もちろんお酒も似合いますが、枝豆のレモングラスマリネや鯵のサワークリームマリネのようなつまみを少しずつ盛るといい感じ。

“枝豆のレモングラスマリネ”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

枝豆200g
適量
レモングラスオイル大さじ1
★ レモングラスの材料
・ レモングラス1本(生または冷凍)
・ にんにく1片
・ オリーブオイル適量

1レモングラスオイルをつくる

レモングラスの根元の部分とにんにくをみじん切りにする。

2オリーブオイルを加える

煮沸消毒した小瓶に1を入れ、オリーブオイルを瓶の肩くらいまで注ぎ、蓋を軽く閉める。

3加熱する

鍋の中央に布巾(またはキッチンペーパー)を敷いてその上に2の小瓶を置く。水を瓶の肩あたりまで注ぎ入れ、鍋を中火にかける。沸騰したら弱火にし、1時間ほど加熱する。

4冷ます

火を止めて取り出し、蓋をしっかりと閉める。瓶の口を下にして鍋に戻し入れ、冷めるまでそのままおく。冷蔵庫で1カ月ほど保存可能。パスタや肉や魚料理の仕上げにかけたり、ご飯に醤油とともにかけたりしても美味。

5枝豆をゆでる

枝豆は水洗いしてからはさみで両端を切り、たっぷりの塩でもむ。3時間以上おいてから、たっぷりの湯でゆでてザルにあげ、豆を取り出す(できれば薄皮もむく)。

6レモングラスオイルで和える

ボウルに入れ、レモングラスオイルで和える。味をみて塩でととのえる。好みでねぎや香菜、きくらげを加えてもおいしい。

“鯵のサワークリームマリネ”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

1尾(中サイズ)
玉ねぎ1/2個(40g)
★ 合わせ酢よく混ぜる
・ 米酢大さじ1/2
・ 砂糖小さじ1
・ 塩少々
サワークリーム大さじ2
ディル適量
小ねぎ適量

1鯵をさばく

鯵は3枚におろして皮をむき、中骨を抜く。厚さ7~8mmに切ってから、包丁で軽くたたく。玉ねぎは粗みじん切りにする。

2合わせ酢をつくる

合わせ酢の材料をボウルに入れ、1を加えて和える。冷蔵庫で15分ほどおく。

3クリームを混ぜ合わせる

ディルと小ねぎを小口切りにし、サワークリームと混ぜ合わせる。

4和える

2をザルにあげて軽く水気をきり、3と和える。

完成

教える人

オカズデザイン

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。

文:藤井志織 写真:伊藤達也

この記事は四季dancyu「夏のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「夏のレシピ」
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A4変型判(120頁)
2021年6月11日発売/1100円(税込み)