たたきならではの旨みと味噌のコク、そしてそれを包む香味野菜の爽やかな香りが酒を呼び、飲ん兵衛にはたまらないなめろうです。いつでも食べたい定番の主菜と副菜のレシピを軽やかに仕上げるコツを、料理研究家の大庭英子さんに教わりました。
なめろうとは千葉県房総半島の漁師料理。船上でつくるから調味料は味噌のみ。あじやさんまがポピュラーだけれど、今宵はかつおで。最高の肴!
かつお | 100g |
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長ねぎ | 大さじ2(みじん切り) |
生姜 | 小さじ1/2(すりおろし) |
味噌 | 大さじ1 |
青唐辛子 | 少々(小口切り) |
青じそ | 6枚 |
かつおは5mm角に切り、ねぎ、生姜、味噌をのせて包丁で全体をたたきながら、混ぜ合わせる。
別のボウルに1を入れて混ぜ、片栗粉をまぶして2に加え、胡麻も加えてさらに混ぜ、6等分にする。
1を青じそにのせて挟むようにして器に盛り、青唐辛子をのせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。
構成:中村裕子 写真:原 ヒデトシ