器を引き立たせるレシピ
なめらかで味わい深い"大豆のフムス"

なめらかで味わい深い"大豆のフムス"

大豆のコクがダイレクトに感じられるフムスです。軽やかな食べ心地なので、パンにたっぷりと塗って食べてください。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

フードドームで非日常感

ガラスの透過性を最も生かしたアイテムといえば、フードドーム。手持ちの平皿やコンポート皿にかぶせるだけで、“ちょっと特別な舞台”という雰囲気になるから楽しいのです。ケーキや果物、チーズはもちろん、お酒のおつまみにかぶせたりと、1つあると予想以上に活躍してくれるはず。パンにたっぷり塗って食べたい大豆のフムスは、黒胡椒やパプリカパウダーをふったり、ヨーグルトやフロマージュブランを添えたりしても。フードドームは木下 宝さん、フムスのカップはfactory zoomerのもの。

材料材料 (つくりやすい分量)

大豆100g
端野菜適量(にんじんや玉ねぎのへた、セロリの葉、ねぎの青いところなど)
にんにく1片
小さじ2
オリーブオイル大さじ3

1大豆をもどす

大豆はよく水洗いしてからボウルに入れ、たっぷりの水を注ぎ、冷蔵庫で丸1日かけてもどす。

2煮込む

水気をきった1と端野菜、にんにく、豆の3倍量の水を鍋に入れ、強火にかける。沸騰したらごく弱火にし、1時間ほど煮込む。

3塩を加える

塩を加えて火を止め、蓋をしてそのまま余熱で30分おく。

4仕上げ

端野菜とにんにくを取り除き、豆を冷めないうちにフードプロセッサーに入れる。ゆで汁を少しずつ加えながら、なめらかになるまで撹拌する。オリーブオイルを加え、味をみて足りなければ塩(分量外)でととのえる。

5型にバターを塗る

型にバター(分量外)をしっかりと塗り、砂糖(分量外)をまぶしてから冷蔵庫で冷やしておく。

完成
塩やオイルの加減にもよるが、冷蔵庫で5日間ほどもつ。手間はかかるが大豆の皮をむいてフードプロセッサーにかけると、よりなめらかな仕上がりになる。そのままでも素朴な味わいでおいしい。

教える人

オカズデザイン

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。

文:藤井志織 写真:伊藤達也

この記事は四季dancyu「夏のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「夏のレシピ」
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A4変型判(120頁)
2021年6月11日発売/1100円(税込み)