ざくっとした食感と、弾けるクミンの香りがたまらない一品です。スパイスやハーブはちょっと料理に加えるだけで味に奥行きがでて、華やかなおいしさになるのが魅力。今回は、春の食卓に乗せたいスパイスやハーブを使った料理をご紹介します。
“スパイス”と聞くと、辛味や独特の風味が強すぎて「日常の食卓にはなじまない」、と思っている人も多いのではないでしょうか。でも、使い方のちょっとしたコツを覚えていつもの料理に加えると、自然な香りがプラスされて、ぐっとおいしさが増します。
料理家の小堀紀代美さんは世界各国を食べ歩いた経験を基に、スパイスやハーブ料理の魅力を日本の食卓に紹介している一人。現在発売中の『四季dancyu 春のレシピ』でも魅力的なレシピをたくさん紹介してくれています。
今回はその中から、“新玉ねぎのスパイス衣揚げ”のレシピをご紹介します。クミンシードが爽やかでいくらでも食べられてしまう危険なオニオンリングです。
新玉ねぎ | 2個 |
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★ 衣 | |
・ 冷水 | 150〜200ml |
・ 塩 | ひとつまみ |
・ 小麦粉 | 100g |
・ ベーキングパウダー | 5g |
・ 片栗粉 | 20g |
・ 米油 | 小さじ1 |
・ クミンシード | 小さじ2 |
・ カレー粉 | 小さじ1/2 |
揚げ油 | 適量 |
新玉ねぎは幅B1cmの輪切りにし、リング状にバラバラにして小麦粉(分量外)を薄くまぶす。
ボウルに冷水と塩を入れて混ぜ、小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、片栗粉、クミンシード、カレー粉を加える。さっくりと混ぜ合わせ、米油を加えて混ぜる。
揚げ油を180℃に熱する。玉ねぎの輪切りを3〜4つ一緒に2の衣にくぐらせ、重ねるようにして油の中に入れる。玉ねぎがばらばらにならないように箸を動かさず、衣がかたまってきたら箸をはずす。
上下を返しながら3〜4分、カラリとするまで揚げ、網に上げて油をきる。
途中で揚げかすを取り除く。器に盛り、カレー粉、塩各少々(各分量外)ふる。
料理家
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。
※この記事の内容は、「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓