春の定番おかず&副菜レシピ
華やかで卵たっぷりの"春のちらし寿司"

華やかで卵たっぷりの"春のちらし寿司"

錦糸卵をたっぷりと散らした、目にも美味しいちらし寿司のレシピです。手軽につくれるように、具材は少なめですが定番の具材もひと工夫でアクセントになりますよ。心もうきうき、何か新しいことを始めたくなる春にぴったりの定番料理を料理研究家の大庭英子さんに教わりました。

“春のちらし寿司”のつくり方

ひな祭りやお祝いに食べたいちらし寿司。思い立ったときに気楽につくれるように具はいたってシンプルに。桃の節句にあやかって縁起物の海老と、春の元気野菜の菜の花。そしてポイントはたっぷりの錦糸卵。春色の一皿で気分もぽっかぽか。

材料材料 (4人分)

2合
2合
★ 寿司酢
・ 酢1/3カップ
・ 砂糖大さじ2
・ 塩小さじ1
むき海老小150g
★ 海老の下ゆで用
・ 塩少々
・ 酢少々
★ 甘酢
・ 酢大さじ4
・ 水大さじ2
・ 砂糖大さじ1
・ 塩小さじ1/5
★ 錦糸卵
・ 卵3個
・ 砂糖小さじ1/2
・ 塩少々
・ サラダ油少々
菜の花1束(150g) 
菜の花をゆでる塩少々

1下準備

米を洗って分量の水で普通に炊く。寿司酢をつくる。計量カップに材料を合わせ入れて塩が溶けるまでよく混ぜる。甘酢をつくる。小さめのボウルに材料を入れて塩が溶けるまでよく混ぜる。

2海老の甘酢漬けをつくる

海老は背ワタのあるものは取り、水で洗って水気をきる。塩と酢を入れた熱湯で2~3分ゆで、ザルにあげてゆで汁をよくきり、甘酢につけて冷ます。飾り用を残して幅1cmに切る。

海老の甘酢漬けをつくる

3錦糸卵をつくる

ボウルに卵を割りほぐし、砂糖、塩を入れて混ぜ、万能こし器でこして卵液をつくる。直径26cmのフライパンを熱してキッチンペーパーでサラダ油を塗り、卵液を薄く流し入れて中火で焼く。まわりが少し浮いてきたら、菜箸を下に差し込み、持ち上げて裏に返し、さっと焼いて取り出す。残りも同様にして薄焼き卵をつくる。

錦糸卵をつくる
錦糸卵をつくる
錦糸卵をつくる

4薄焼き卵を切る

冷めたら、重ねて幅を4等分にして端からせん切りにする。

薄焼き卵を切る

5菜の花の下ごしらえ

菜の花は根元の大きな葉は取り外し、塩を加えたたっぷりの熱湯で1分ほどゆで、冷水にとって冷まし、水気をきる。続けて葉を熱湯にさっと通して冷水にとって冷まし、水気を絞る。花の部分を切って飾り用に残し、ほかは幅5mmに切る。

菜の花の下ごしらえ

6酢飯をつくる

ご飯が炊き上がったら、飯台または大きなボウルにあけ、寿司酢をしゃもじに伝わせながら全体にふり入れ、しゃもじで切るようにして混ぜる。飯台の中央にひとまとめにし、3~4分おいて蒸らす。こうすると寿司酢がご飯になじむ。再び広げてうちわなどであおぎ、手早く粗熱を取る。

酢飯をつくる
酢飯をつくる

6混ぜる

細かく切った海老と菜の花を入れて混ぜる。器に盛って全体に錦糸卵を散らし、飾り用の海老と菜の花をあしらう。

混ぜる
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

構成:中村裕子 写真:原ヒデトシ

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。