グリーンピースのホクっとした食べ心地と甘さを生かしたピラフです。見た目にも鮮やかな春の一皿です。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。
春の香りと色を出した「さや」のゆで汁でご飯を炊き上げます。粗く刻んだグリーンピースの緑が美しい、やさしい味わいのご飯です。ハムを加えてコクをプラス。
グリーンピース | 約25本(むき身で約100g) |
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米 | 2合 |
ハム | 80~100g(ブロック) |
塩 | 小さじ1 |
バター | 20g |
グリーンピースはさやから実を取り出し、フードプロセッサーで粗く刻む(細かく刻みすぎると水っぽくなってしまうので注意)。
さやはしっかりと洗ってから小鍋に入れ、約3カ ップの水を加えて火にかける。沸騰したら弱火にして5~7分ゆで、ザルにあけてゆで汁をとる。ハムは5mm角に切る。
洗った米を炊飯器に入れ、塩と2のゆで汁を炊飯器の2合の目盛りに合わせて注ぎ、ハムを散らして普通に炊く。
炊き上がる10分前に1のグリーンピースを散らし、再び蓋をして炊く。炊き上がったらバターを加えて全体を混ぜる。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。