食への愛が溢れるフランスの家庭料理
ほっこりとする素朴な味わいのスープ"レンズ豆のヴルーテ"

ほっこりとする素朴な味わいのスープ"レンズ豆のヴルーテ"

レンズ豆は優しい甘味が特徴的。その甘味をいかした素朴でほっとするスープです。フランスと深くかかわり、グランメゾンから家庭の料理まで広く精通しているサルボ恭子さんに、長く愛され続ける家庭料理を習いました。

“レンズ豆のヴルーテ”のつくり方

春先の、まだ少し肌寒い時季に食べたくなる、温かいスープ。レンズ豆は浸水させずに使えるので、思い立ったらすぐ使えて便利。豆のほっこりと素朴な風味を、香味野菜やマッシュルームの旨味が下支えします。

材料材料 (2~3人分)

レンズ豆60g(乾燥のもの)
にんじん1/3本
玉ねぎ1/4個(40g)
マッシュルーム4個
400ml
小さじ2/3
牛乳200ml
イタリアンパセリの葉少々

1下ごしらえ

にんじんと玉ねぎは1cm角に切る。マッシュルームは石突きを取り除き、4等分に切る。

2煮る

鍋に1とレンズ豆、水、塩を入れて中火にかける。沸騰したら蓋をずらしてのせ、弱火にして20分煮る。

3仕上げ

レンズ豆がやわらかくなったら火から下ろし、ハンドブレンダーにかけてピューレ状になるまで撹拌したところへ、牛乳を入れる。再び弱火にかけて温め、味をみて足りなければ塩(分量外)でととのえる。器に盛り、イタリアンパセリの葉を添える。

完成

教える人

サルボ恭子 料理家

サルボ恭子 料理家

料理家の叔母に師事したのち、渡仏。パリの名門ホテル「オテル・ド・クリヨン」の厨房に勤務。現在は東京で料理教室を主宰。フランス家庭料理を軸に、さまざまなテーマで活動する。著書も多数。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
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A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。