クミンの香りとピーナッツバターの甘味がいいアクセントに。お薦めの日本酒は「ロートーン、つまり茶色っぽくて重厚感があり、味の多いお酒が合う」と酒肴家の稲垣知子さん。クミンの強い香りが酒と結びつき、思いがけない味を生むという。今回は、数あるスパイスの中でも特に日本酒に合うという、カルダモンとクミンを使ったつまみを習いました。
ピーナッツバターのコク、カジキの旨味、クミンの香りがからんだ“舞茸”が実はいちばんのご馳走。
カジキマグロ | 2切れ(約180g) |
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舞茸 | 1/2パック(約50g) |
A | |
・ ピーナッツバター | 大さじ3(チャンクタイプ) |
・ クミンシード | 小さじ1と1/2 |
・ 日本酒 | 大さじ1 |
・ 淡口醤油 | 小さじ2 |
青ねぎ | 適量 |
舞茸をほぐす。Aはよく混ぜる。
アルミホイルに舞茸、カジキマグロの順にのせ、Aを塗る。
アルミホイルで全体を包み、魚焼きグリルやオーブントースターで15分ほど焼く。焼き上がりにアルミホイルを開けて少し焼き、表面に香ばしい焼き色をつける。
器に盛り、青ねぎをあしらう。
米由来のどっしりとしたコクと旨味がのった「白鴻」。ピーナッツバターの甘味がお酒のコクを一層引き立て、やがてスパイシーなクミンがお酒の心地よいビター感を引き出し、すっと切る。ピーナッツバターの油がほどけ、クミンの香りがぐんと高まるので、お燗でいただくのもおすすめ。
和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合うつまみを研究。スパイスを使った料理と日本酒のペアリングも得意。ふだんは何種類ものスパイスを組み合わせて使うことが多い。「スパイスの効果で、料理とお酒の味わいに深みが増すんです」
文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子 撮影協力:UTUWA
※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。