香り高いモロッコの家庭料理
甘味と酸味のバランスが絶妙な"ビーツのサラダ"

甘味と酸味のバランスが絶妙な"ビーツのサラダ"

ビーツは数ある根菜の中でも、特に甘味が強い野菜です。レモン汁と合わせることで、軽やかながら満足感ある前菜になります。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“ビーツのサラダ”のつくり方

単品の野菜にスパイスやハーブを混ぜたサラダは前菜の定番で、なかでもビーツはよく使われる野菜のひとつ。ゆでるほかに、オーブンで焼いたり、蒸してもおいしい。

材料材料 (2~3人分)

ビーツ1個(約250g)
A
・ 塩小さじ1/2
・ クミンパウダー小さじ1
・ にんにく小さじ1/2(すりおろし)
・ レモン汁大さじ1
・ イタリアンパセリ大さじ1(みじん切り)
・ オリーブオイル大さじ2

1ゆでる

ビーツは皮つきのまま鍋に入れ、水から40分~1時間ゆでる。竹串がスッと通るまでやわらかくなったら、ゆで汁ごと冷まし、皮をむいて1cmの角切りにする。

2和える

ボウルに1のビーツを入れ、Aをすべて加えてよく和える。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。