つくり方に驚いて、食べてまた驚く一品です。干物を使うことで、凝縮された魚の旨味を味わえます。祖母も母も料理研究家というきじまりゅうたさんの家には、いつも美味しいご飯を食べる人で溢れていたといいます。そんなきじまさんがつくる、パワー溢れる“無国籍居酒屋”風料理をご紹介!年末年始の宴につくってみませんか?
干物と海老の頭で、旨味が爆発!干物を使う手軽さも拍手ものですが、何より海老の頭を使うことで出るコクが泣ける旨さです。ぜひ酔っぱらい刺身とセットでつくって、その有効活用にも感動してください。
魚の干物* | 1枚 |
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赤海老の頭 | 4~8尾 |
あさり | 200g |
ミニトマト | 1パック(半分に切る) |
にんにく | 2片分(粗みじん) |
オリーブオイル | 適量 |
酒 | 大さじ2 |
水 | 300ml |
醤油 | 大さじ1 |
粗挽き黒胡椒 | 適量 |
小ねぎ | 適量(小口切り) |
*干物はあじ、さんま、きんめなど塩干しならなんでもよい。フライパンに入るサイズを選ぼう。
フライパンににんにくとオリーブオイル大さじ1を入れて中火にかけ、香りが立ってきたら魚を皮目から焼く。
焼き色がついたら裏返し、海老の頭と、あさりとミニトマトを加える。
酒と水を順に入れて煮る。あさりが開き、トマトに火が通ったら醤油で味をととのえる。オリーブオイル大さじ3を加えて胡椒と飾り用の小ねぎをふって完成。
祖母は村上昭子、母は杵島直美。多彩な家庭料理を肌で学びながら育つ。アパレルメーカー勤務を経て料理の道に。同世代のリアルな目線でつくるアイデアメニューが持ち味。趣味はサーフィンと音楽鑑賞。『お昼ごはんのめんレシピ!』など著書多数。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。