生の白菜よりも、旨味の深さが楽しめる鍋です。発酵の力でさっぱりと食べやすくなります。祖母も母も料理研究家というきじまりゅうたさんの家には、いつも美味しいご飯を食べる人で溢れていたといいます。そんなきじまさんがつくる、パワー溢れる"無国籍居酒屋"風料理をご紹介!年末年始の宴につくってみませんか?
きじまさんが「わが家の定番」と言う、白菜を古漬け風に漬けたものを使った鍋。生の白菜を使うのとでは、味わい深さが違います。かぶの葉は、池袋のかぶ味噌をつくったときの残りを有効活用。ここにも家庭料理の知恵が満載です。
豚バラ肉 | 200g(薄切り) |
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白菜 | 600g |
春雨 | 30g |
かぶの葉 | 3個分 |
塩 | 適量 |
水 | 600ml |
ラー油 | 適量 |
A | |
・ 水 | 大さじ2 |
・ 酢 | 大さじ2 |
・ 塩 | 大さじ1/2 |
B | |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ 酢 | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
白菜は繊維と垂直に幅1cmの細切りにする。ビニール袋にAと一緒に入れて口を閉じ1晩、冷蔵庫に置いて漬ける。豚肉は長さ4~5cmに切って、ビニール袋にBと一緒に入れて口を閉じ1晩、冷蔵庫に置いて漬ける。
春雨を水でもどし、食べやすい長さに切る。かぶの葉は長さ4cmに切る。
土鍋に、漬けておいた白菜を汁ごと入れる。水を足し、中火にかける。
煮立ったら豚肉を加えてほぐし、アクを取る。
肉に火が通ったら、春雨を加えて煮る。火が通ったら、かぶの葉を加え、味をみて塩、ラー油を回し入れ、軽く煮て完成。
祖母は村上昭子、母は杵島直美。多彩な家庭料理を肌で学びながら育つ。アパレルメーカー勤務を経て料理の道に。同世代のリアルな目線でつくるアイデアメニューが持ち味。趣味はサーフィンと音楽鑑賞。『お昼ごはんのめんレシピ!』など著書多数。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。