卵の旨味に魚醤の香りと塩味。そこにキャベツの甘味が加わり、三位一体となったご飯がすすむおかずです。料理を学ぶためにホーチミンで3年半暮らし、帰国後も現地の味を紹介している伊藤忍さんにベトナム母さんの究極に白い米を呼ぶ料理を習いました。
卵とヌクマムの風味が、まるでだし巻き卵を食べているよう。キャベツのやさしい甘味もきいています。キャベツを戻し入れるタイミングや、卵とのからみ具合によって、仕上がりが変わるのも楽しい。
キャベツ | 200g |
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卵 | 2個 |
にんにく | 1片分(みじん切り) |
小ねぎ | 2本分(小口切り) |
植物油 | 大さじ3 |
A | |
・ ヌクマム | 小さじ1 |
・ 砂糖 | 小さじ1 |
B | |
・ ヌクマム | 小さじ1/2 |
・ 砂糖 | 小さじ1/2 |
・ 黒胡椒 | 少々 |
キャベツはせん切りにする。ボウルに卵を溶きほぐし、Aを混ぜておく。
フライパンに植物油大さじ1とにんにくを入れて中火にかける。にんにくのよい香りがしてきたら1のキャベツを入れ、強火にして炒める。しんなりとしたら混ぜ合わせたBを加えてさっと炒め合わせ、いったん取り出す。
あいたフライパンに残りの植物油を入れて中火で熱し、1の卵液を入れる。ヘラで熱い油を卵にかき込むように手早く混ぜ、半熟状になったら、小ねぎと2のキャベツを戻し入れ、手早く炒め合わせる。
フードコーディネーターを経てベトナム・ホーチミンへ移住。3年半の間、料理研究と旅行者向けの料理教室の運営などに携わる。帰国後はベトナム料理研究家として幅広く活動中。料理教室「アン コム」主宰。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。