白ご飯が進みまくるベトナム料理
魚醤のだしが効いた"キャベツの卵炒め"

魚醤のだしが効いた"キャベツの卵炒め"

卵の旨味に魚醤の香りと塩味。そこにキャベツの甘味が加わり、三位一体となったご飯がすすむおかずです。料理を学ぶためにホーチミンで3年半暮らし、帰国後も現地の味を紹介している伊藤忍さんにベトナム母さんの究極に白い米を呼ぶ料理を習いました。

“キャベツの卵炒め”のつくり方

卵とヌクマムの風味が、まるでだし巻き卵を食べているよう。キャベツのやさしい甘味もきいています。キャベツを戻し入れるタイミングや、卵とのからみ具合によって、仕上がりが変わるのも楽しい。

材料材料 (2~3人分)

キャベツ200g
2個
にんにく1片分(みじん切り)
小ねぎ2本分(小口切り)
植物油大さじ3
A
・ ヌクマム小さじ1
・ 砂糖小さじ1
B
・ ヌクマム小さじ1/2
・ 砂糖小さじ1/2
・ 黒胡椒少々

1下ごしらえ

キャベツはせん切りにする。ボウルに卵を溶きほぐし、Aを混ぜておく。

2炒める

フライパンに植物油大さじ1とにんにくを入れて中火にかける。にんにくのよい香りがしてきたら1のキャベツを入れ、強火にして炒める。しんなりとしたら混ぜ合わせたBを加えてさっと炒め合わせ、いったん取り出す。

3卵を加える

あいたフライパンに残りの植物油を入れて中火で熱し、1の卵液を入れる。ヘラで熱い油を卵にかき込むように手早く混ぜ、半熟状になったら、小ねぎと2のキャベツを戻し入れ、手早く炒め合わせる。

完成

教える人

伊藤忍

伊藤忍 ベトナム料理研究家

フードコーディネーターを経てベトナム・ホーチミンへ移住。3年半の間、料理研究と旅行者向けの料理教室の運営などに携わる。帰国後はベトナム料理研究家として幅広く活動中。料理教室「アン コム」主宰。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のキッチン
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A4変型判(120頁)
ISBN:9784833479097
2020年09月11日発売/1,100円(税込)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。