一定の温度で揚げることで、外はカリっとしつつも、中はふわっとした食感に仕上がります。どこかほっとする味わいです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
正方形の器にまん丸いものを盛りたくなるという遊び心から、オーソドックスな浮き輪形のドーナツを並べてみました。表面はカリッと、中はふんわりの食感にこだわった、家庭でしか食べられないおいしさです。火加減は温度計でこまめに確認し、170℃をキープするのが上手に揚げるコツ。堀仁憲さんの器のおいしそうな卵色と、粉物のお菓子がよく合います。
薄力粉 | 150g |
---|---|
ベーキングパウダー | 小さじ2/3 |
バター | 25g |
卵 | 1個 |
グラニュー糖 | 20g |
粗糖 | 20g |
牛乳 | 10g |
塩 | 1g |
強力粉 | 適量(打ち粉用) |
揚げ油 | 適量 |
湯煎、電子レンジなどでバターを溶かし、熱が取れるまで冷ましておく。
薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう。
ボウルに卵を入れて溶き、グラニュー糖と粗糖を加え、泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
1を少しずつ3のボウルに加えながら泡立て器で混ぜ合わせる。同様に牛乳を少しずつ加え、最後に塩も加えて混ぜる。
2を加え、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜる。生地をまとめてラップに包み、冷蔵庫で15分ほど休ませる。
大きめのまな板の上に多めに打ち粉をし、5をのせてめん棒で厚さ約1cmに均等にのばす。型に打ち粉をつけ、型抜きする。
揚げ鍋に油を入れて、170℃に加熱する。打ち粉を刷毛で丁寧にはらいながら、油に入れる。浮いてきたら、アクすくいなどで沈めると、上側の面に割れ目が出始める。縁がほどよいきつね色になったら裏返す。揚げ色を見ながら火加減を調節し、上下を返しながら揚げる。全体がきつね色になったら、油からあげて網にのせ、油をきる。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也