玄米なので、冷めてももちもちと美味しい一品です。ついつい長くなってしまう呑みの場でも大活躍します。旬のおいしいものを日本酒と一緒に楽しみませんか?家飲みの達人稲垣知子さんに、日本酒がおいしくなる秋の献立を教わりました。
玄米なのでふやけにくく、こちらも飲み始める前からつくっておける料理です。ほたての旨味が全体に行き渡り、ぎんなんを噛むとさらに味わいが強まります。ここで締めてもよし、第2ラウンドで飲み続けてもOK!
玄米 | 2膳分(約300g)(炊いたご飯) |
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ほたて貝柱 | 120g(刺身用) |
ぎんなん | 20粒 |
玉ねぎ | 1/2個 |
にんにく | 1/2片 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
塩 | 適量 |
粒黒胡椒 | 適量 |
玄米ご飯は水で洗ってからザルにあげ、しっかり水気をきっておく。
玉ねぎ、にんにくはみじん切り、ほたては一口大に切る。
ぎんなんは殻に割れ目を入れたら紙袋に入れ、600Wの電子レンジで30~40秒ほど加熱する。
3の熱いうちに殻と薄皮をむき、包丁の腹などで軽く押しつぶしておく。
フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて強火にかけ、ほたてとぎんなんを炒める。ほたての表面が白くなったらぎんなんとともに一度取り出す。
同じフライパンに残りのオリーブオイルを追加して中火に落とし、にんにくと玉ねぎを加えて透き通るまで炒める。
1を加えて全体に油が回るように炒めたら強火にし、熱湯100~200mlと塩小さじ1/2を加えて鍋底をこそげながら水分がなくなりぽってりしたリゾット状になるまで炒める。熱湯の量は玄米ご飯のかたさによって調整を。
ほたてとぎんなんをフライパンに戻し、ざっくり混ぜて塩少々で味をととのえる。器に盛り、黒胡椒を挽く。
企業役員秘書を経て現職。各地の郷土料理や食材の生産者を訪ね歩くと同時に蔵元(現在100蔵超)を回り、本格的な酒造りの仕込みに参加したり、蔵元のおつまみなどを学びつつ、食とお酒のさまざまな楽しみ方を提案している。お酒がおいしく飲める萩焼酒器のプロデュースも手がける。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。