材料を聞かなければ柿とは気づかないほど、素材の味が渾然一体となった一品です。旬のおいしいものを日本酒と一緒に楽しみませんか?家飲みの達人稲垣知子さんに、日本酒がおいしくなる秋の献立を教わりました。
ホワイトソースいらずのうれしいグラタン。肝によいとされるかきと二日酔い予防の柿のダブル使いで、お酒もスイスイすすみます。隠し味の醤油の塩梅が抜群です。
かき* | 200g(加熱用) |
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柿 | 1/2個(約150g)(熟したもの) |
生クリーム | 60ml(乳脂肪分36%) |
ピザ用チーズ | 適量 |
淡口醤油 | 大さじ1 |
粗挽き黒胡椒 | 少々 |
バゲットスライス | 8枚 |
*かきは水で洗ってから、キッチンペーパーなどで押さえ、水気をきっておく。
柿は皮をむき、へたと種を除いてからすりおろす。
ボウルに1を入れ、生クリームと淡口醤油を加え、混ぜてとろりとしたソースにする。
グラタン皿にかきを並べ、2のソースをかけて軽く混ぜる。
ピザ用チーズをたっぷりかけ、黒胡椒をふる。
魚焼きグリルやトースターで10~15分ほど焼く。かきにしっかり火が入り、チーズに香ばしい焼き色がつくまで焼いたら、軽くトーストしたバゲットスライスを添えていただく。
企業役員秘書を経て現職。各地の郷土料理や食材の生産者を訪ね歩くと同時に蔵元(現在100蔵超)を回り、本格的な酒造りの仕込みに参加したり、蔵元のおつまみなどを学びつつ、食とお酒のさまざまな楽しみ方を提案している。お酒がおいしく飲める萩焼酒器のプロデュースも手がける。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。