食欲の秋に欠かせない肉料理
外はカリカリ、中は柔らかジューシーな"フライドチキン"

外はカリカリ、中は柔らかジューシーな"フライドチキン"

揚げたてのフライドチキンは香ばしい!鶏肉の旨味を味わうなら、骨つきの鶏肉を使うのがおすすめです。洋食をこよなく愛する坂田阿希子さんが繰り返しつくってきた、とっておきの肉料理をご紹介します。

“フライドチキン”のつくり方

一口頬張るとカリッカリ、中はジューシーで旨味たっぷり。
そんなフライドチキンに仕上げるポイントは、下味。レモン汁やスパイス入りの牛乳でマリネしておくと、肉のくさみが取れてやわらかくなります。

材料材料 (3~4人分)

★ マリナード
・ 牛乳1カップ
・ レモン汁大さじ1
・ にんにく1片分(すりおろし)
・ 塩小さじ2
・ オレガノ小さじ1(ドライ)
・ タイム小さじ1(ドライ)
・ パプリカパウダー小さじ2
・ カイエンペッパー小さじ1/4
・ 粗挽き黒胡椒小さじ1
・ タバスコ大さじ1
★ 衣
・ 小麦粉1カップ
・ コーンミール1/4カップ
・ 塩少々
・ 溶き卵1個分
・ 揚げ油適量
・ パセリ適量

1マリナードをつくる

ボウルに牛乳を入れ、レモン汁を加えて30分ほどおき、にんにく、塩、オレガノ、タイム、パプリカパウダー、カイエンペッパー、黒胡椒、タバスコを加えて混ぜる。

マリナードをつくる
牛乳にレモン汁を加えて混ぜ、30分ほどおく。ホエー(乳清)が出てとろりとする。

2鶏肉の下ごしらえ

鶏肉は関節のところで二つに切り分ける。

3漬け込む

保存袋に1のマリナードを入れ、鶏肉を加えて全体になじませ、冷蔵庫に入れて1晩漬け込む。

4衣の準備

小麦粉、コーンミール、塩はバットに入れて混ぜ合わせる。

5揚げる

3の鶏肉に溶き卵を加えて混ぜ、4の衣をたっぷりとつける。中温(170℃)に熱した揚げ油に入れ、10分ほどかけてゆっくりと揚げる。最後は強火にしてカラリとさせる。

揚げる

6仕上げ

器に盛ってパセリを添える。

完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

文:松原京子 写真:木村拓 田村昌裕(プロフィール)

この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のキッチン
四季dancyu 秋のキッチン
家で料理をするのが、楽しみになる本

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833479097
2020年09月11日発売/1,100円(税込)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。