柵や塊を使って魚のオイル煮をつくるのは大変ですが、薄切りの刺身を使えば、油の量も少なく済んで、すぐに火も通るので簡単です。絶賛発売中の料理家・栗原友さんのアイデアが詰まった『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』より、クリトモ式魚レシピをご紹介!
単品でもつくれますが、盛り合わせの刺身パックを使えば、一度にいろんな味が楽しめます。魚の旨味や風味がミックスされておいしさも倍増!
一人だと1パックが食べきれずに余ったり、つい買ってしまったけれど、今日は食べられなかったなんてときにもお役立ち。余った刺身があれば、その都度ラップに包んで冷凍ストック。ストック刺身がたまったところで解凍して使えば、刺身を一切れも余すところなく食べ切ることができます。
ハーブやスパイスの効いたオイルがしみ込んだ刺身は、火が通ってもパサつかず、ふわりと柔らかい食べ心地! 仕込んでおけば、飲みたいときにちょこちょこつまめる、お助け魚つまみです。
刺身の盛り合わせ | 250g |
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にんにく | 2片 |
ローズマリー | 1本 |
タイム | 1本 |
コリアンダーシード | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
オリーブ油 | 適宜 |
にんにくは包丁の腹を当て、上から押しつぶす。厚手の鍋にすべての材料を入れ、オリーブ油はひたひたになるくらいまで注ぐ。油をかぶっていないところがあれば、途中スプーンで時々かけながら火を通すといい。
中火にかけて細かい泡が立ってきたらごく弱火にして10分、刺身の色が変わったら火からおろす。その間、刺身は最後まで動かさないで、身を崩さないように火を入れるのがポイント。
冷ましてから、ハーブやにんにくと一緒に容器に移す。冷蔵庫で3~4日保存可能。小皿に盛れば超ラクつまみ。ガーリックトーストの上に山盛りのせれば、白ワインの友に。
ファッション誌の編集者を経て、2005年より料理家として活動。2012年に「魚の修業をしよう」と一念発起して築地市場にある鮮魚店に5年勤務。魚捌きやまかない料理に明け暮れる日々の中で、旬の魚のおいしさに出会う。現在は水産卸売業を経営。2020年10月には築地・波除神社前に鮮魚店「クリトモ商店」を開店する。著書に『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』『魚屋だから考えた。クリトモのかんたん魚レシピ』などがある。YouTubeチャンネル「クリトモ式」を配信中。
文:神吉佳奈子 写真:鈴木泰介 スタイリング:久保田朋子
※この記事の内容は「ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ」に掲載したものです。