おいしい本
栗原友さんの"ホタテの海苔巻き"

栗原友さんの"ホタテの海苔巻き"

プリプリとして甘いホタテの刺身をカリカリになるまで焼き上げれば、旨味がグッと深まり味わいは一変。海苔で挟むだけでビールのアテに変身します。絶賛発売中の料理家・栗原友さんのアイデアが詰まった『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』より、クリトモ式魚レシピをご紹介!

適当につくっても大丈夫!

魚料理はちゃんとつくらないと! なんて気合いを入れなくても大丈夫。刺身を下ごしらえ済みの魚と考えれば、気が楽~になりませんか。ホタテの海苔巻きは、日頃、魚料理はしないという人でも失敗なしの超ラクつまみです。

ホタテの水分を飛ばすようにカリカリに焼き目をつけたら、そのまま齧ってみてください。口の中に余韻が残るくらい濃厚な旨味を感じるはずです。海苔に挟むだけでシンプルに食べるのもおいしいのですが、栗原さんのおすすめはブルーチーズとルッコラを挟むちょっとリッチな食べ方。熱々のホタテとゴルゴンゾーラ、焼き海苔のトリプルな旨味が口中に広がり、ルッコラのほろ苦さが後をひく味わいに思わずビールお代わり! 家飲みが盛り上がることまちがいなしです。

栗原友さん

“ホタテの海苔巻き”のつくり方

味つけなしで海苔に挟むだけ。魚料理が苦手なんて言わせない!

材料材料 (2人分)

ホタテ4個(刺身用)
少々(またはクレイジーソルト(岩塩とハーブがミックスされた市販品))
焼き海苔1~2枚(全形)

1ホタテを押しつぶす

まな板にホタテを並べ、鍋の底などでぎゅっと押しつぶす。力を入れすぎるとバラバラになるので、ゆっくりと力をかける。

ホタテを押しつぶす

2フライパンで両面を焼く

フッ素樹脂加工のフライパンにホタテを置き、小鍋など重石をのせて動かさないようにして両面をじっくりと焼く。水分が抜けて両面にカリッと焦げ目がついたら完成。

フライパンで両面を焼く

3あとは海苔に挟むだけ

縦半分に切った海苔にルッコラとゴルゴンゾーラを挟んで、熱々をどうぞ。

あとは海苔に挟むだけ
完成

教える人

栗原 友 料理家

栗原 友 料理家

ファッション誌の編集者を経て、2005年より料理家として活動。2012年に「魚の修業をしよう」と一念発起して築地市場にある鮮魚店に5年勤務。魚捌きやまかない料理に明け暮れる日々の中で、旬の魚のおいしさに出会う。現在は水産卸売業を経営。2020年10月には築地・波除神社前に鮮魚店「クリトモ商店」を開店する。著書に『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』『魚屋だから考えた。クリトモのかんたん魚レシピ』などがある。YouTubeチャンネル「クリトモ式」を配信中。

ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ
ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ
A5判 (128ページ)

2021年09月30日発売/1540円(税込)

文:神吉佳奈子 写真:鈴木泰介 スタイリング:久保田朋子

※この記事の内容は「ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ」に掲載したものです。

神吉 佳奈子

神吉 佳奈子 (編集者)

1969年、酒どころ広島で生まれる。出版社を渡り歩き、家庭菜園雑誌や食雑誌、料理本の編集に携わる。2018年5月まで、100人の高校生と名人をつなぐ「聞き書き甲子園」の事務局に所属。食と農の手仕事を伝えるべく、フィールドワークを続けている。