もっと簡単に手軽に魚を食べてほしいと、料理家・栗原友さんのアイデアが詰まった『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』が9月30日に発売となります。刺身を醤油とわさびで食べるだけじゃない、自由な発想で考えたクリトモ式のさかなつまみが56品。その中からイチオシレシピをご紹介します!
「骨があるから、内臓の処理が面倒だから、すぐ傷んでしまうからという理由で、魚が食卓に並ぶ回数は肉に比べると断然少ない。じつは私もそうでした。築地市場で働くようになって、魚は季節や産地によって、全く味わいが違うことを知りました。皆さんにもぜひ知ってほしいんです。でも、難しいことは置いといて!もっと簡単に手軽に魚を食べてほしいと考えたのが、刺身パックを使った魚つまみです」
料理家として活躍する傍ら、築地・波除神社前で鮮魚店「クリトモ商店」を営む栗原友さん。
醤油とわさびにツマ野菜だけじゃない、刺身を使ったバラエティな魚の食べ方を、栗原さんが披露します!
刺身パックについている大根やにんじんのせん切りといった、刺身の添え物やあしらいじゃなく。肉料理と同じように、野菜を魚と一緒にボリューム満点に食べるのがクリトモ式。
スーパーでカツオのたたきを手にとったら、野菜も一緒に買いましょう。刻んだ野菜をたっぷりのせたらライムをギュッ!ウスターソースとタバスコをジャバジャバかけて、スパイシーな味わいが後を引くおいしさです。
カツオ | 6切れ(刺身用) |
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★ サルサソース | |
・ トマト | 1個 |
・ ピーマン | 1/2個 |
・ 玉ねぎ | 1/4個 |
・ パクチー | 2本 |
・ オリーブ油 | 大さじ1 |
・ ウスターソース | 大さじ1 |
・ タバスコ | 適宜 |
・ ライム | 1/4個(レモンでも) |
トマト、ピーマン、玉ねぎ、パクチーをみじん切りにする。野菜とオリーブ油をよく混ぜ合わせたらライムを搾る。
トッピングをカツオの上に盛りつけ、ウスターソースとタバスコを回しかける。野菜のトッピングは皿に盛りきらなければ、食べながらどんどん足していくいい。
ファッション誌の編集者を経て、2005年より料理家として活動。2012年に「魚の修業をしよう」と一念発起して築地市場にある鮮魚店に5年勤務。魚捌きやまかない料理に明け暮れる日々の中で、旬の魚のおいしさに出会う。現在は水産卸売業を経営。2020年10月には築地・波除神社前に鮮魚店「クリトモ商店」を開店する。著書に『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方』『魚屋だから考えた。クリトモのかんたん魚レシピ』などがある。YouTubeチャンネル「クリトモ式」を配信中。
文:神吉佳奈子 写真:鈴木泰介 スタイリング:久保田朋子