昆布締めにした鯛の刺身は、旨味がギュッと凝縮されて美味。薄切りラディッシュを敷いて押し寿司に仕立てるとラディッシュの鮮やかな色が透けて、華やかな印象に。夏の暑い日でもつい箸が伸びてしまう、華やかでおいしいお寿司をご紹介します。
ラディッシュが透けて見えるように、鯛は薄いそぎ切りにするのがポイント。半冷凍して切るのがおすすめ。昆布締めにしている間に自然解凍します。
青じそとカリカリ梅を加えて夏の香りも楽しみます。
★ 基本の酢飯 | (2合分) |
---|---|
・ 米 | 2合 |
・ 昆布 | 長さ6~8cm |
・ 酢 | 1/4カップ |
・ 砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・ 塩 | 小さじ1 |
★ 鯛の昆布締め | |
・ 鯛 | 100g(刺身用、サク) |
・ 昆布 | 12~15cm(昆布締め用の平らなもの) |
ラディッシュ | 5個 |
青じそ | 15枚 |
カリカリ梅 | 3個(市販) |
米は研いでザルに上げ、炊飯器に入れて2の目盛りまで水を入れ、昆布を入れて炊く。酢、砂糖、塩を混ぜ合わせて合わせ酢をつくり、ご飯が炊き上がったら昆布を外して、水で湿らせた飯台に一気に移し、合わせ酢を回し入れる。しゃもじでほぐすように混ぜ、うちわで冷ましながら切るように混ぜ、ツヤをだす。乾燥しないように、使うまで水でぬらしてかたく絞った手拭いや布巾をかけておく。
鯛は冷凍庫に2時間ほど入れて半冷凍し、薄いそぎ切りにする。酢(材料外)で湿らせたキッチンペーパーで昆布の表面を拭き、刺身を並べ、ラップをして冷蔵庫に入れて30分~1時間おく。
ラディッシュは薄切りにして塩小さじ1/4(材料外)をまぶし、10分ほどおいて水気を拭き取る。青じそは細切りにする。
カリカリ梅は種を除いて粗いみじん切りにし、酢飯の半量に混ぜる。
型に枠からはみ出るくらいのラップを敷き、④の酢飯を入れて平らにし、押し蓋で押す。青じそを全体にのせ、残りの酢飯を入れて平らにし、ラディッシュを敷き詰め、鯛の刺身を少し重ねながら並べる。ラップをし、押し蓋でしっかりと押す。
型からはずし、食べやすい大きさに切り分ける。
料理研究家のアシスタントを経て独立し、雑誌やテレビ等で活躍中。身近な食材を使った再現性の高いレシピに定評がある。旅行好きで韓国、台湾など旅先で出合った味をアレンジしたレシピも得意。『遅夜スープ』『漬けておくだけで、おいしい一品 漬けものレシピ』など著書多数。
文:松原京子、撮影:木村 拓、長野陽一(プロフィール写真)