いままでに紹介した南インド料理を、本場さながらに楽しむために大事なのはやはり「米」。今回はバスマティ―ライスのおいしい炊き方をご紹介します。食べると体の中から元気が湧いてくる。そんな南インドのスパイスと素材の香りが印象的な野菜中心のカレーを、インド・スパイス料理研究家の香取 薫さんに教えてもらいました。
多めの湯でゆでこぼし、粘りを取り除く湯取り法という炊き方。蒸らし上がりに米が立っていたら大成功。インディカ米(長粒米)はでんぷん質が少なく、サラッとしていて消化にもよいので、暑い国にぴったりだ。タイのジャスミンライスなども炊き方は同じ。
バスマティーライス | 1カップ |
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バスマティーライスはさっと洗ってから倍量程度の水に15分浸し、ザルにあげておく。
鍋に水4~5カップを入れて火にかけ、沸いたところへ1の米を入れる。タイマーを6分かけ、米が軽く踊る程度の火加減を保ちながらゆで、6分たったらそこから先は、米を数粒とってかたさを確認しながらゆでていく。
米の産地や品種によるが、おおよそ7~9分でゆで上がる。米がぐっと長くのびたら、急いでザルにあげてしっかり湯をきり、すぐに鍋に戻して蓋をする。そのまま蓋を取らずに15分蒸らす。
東京生まれ。
1985年にボランティアで訪れたインドで、スパイスの魅力に開眼。以来、インド中を歩き、地元の家庭に入って料理を研究する。キッチンスタジオ ペイズリー主宰。著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。