夏にぴったりのスペイン料理
トマトの旨味がぎゅっと詰まったさっぱりスープ"クラシックガスパチョ"

トマトの旨味がぎゅっと詰まったさっぱりスープ"クラシックガスパチョ"

手軽にビタミン補給ができるガスパチョは、元は暑い夏に農家の人々が水筒に入れて作業の合間に飲むものでした。家庭ではいつも冷蔵庫に入っていて、前菜だけでなく、喉が渇いたときなど、いつでも取り出して飲んでいます。スペインの夏の定番家庭料理をマドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

“ガスパチョ”のつくり方

暑い季節にさっぱりと飲める冷たいスープ。トマトは真っ赤に熟したものを使うのがおいしくつくるポイント。にんにくは少量でも辛味がきくのでお好みで調整を。きゅうりは皮をむいて加えるときれいな色に仕上がります。

材料材料 (4人分)

トマト500g(完熟のもの)
きゅうり1本
ピーマン1個
玉ねぎ1/4個
食パン1枚(8枚切り)
オリーブオイル大さじ3
白ワインビネガー大さじ2
小さじ1/2
にんにくごく少々(すりおろし、好みで)
トッピング適量(トマト、きゅうり、玉ねぎ、ピーマン、パンなどのみじん切り、オリーブオイル)

1下ごしらえ

きゅうりは皮をむく。そのほかの野菜もすべてざく切りにする。食パンは耳を落とし、水150mlにつけてふやかしておく。

2野菜を攪拌する

ミキサーまたはハンドブレンダーに1の野菜と、軽く水気を絞った食パンを入れ、撹拌する。にんにくを入れる場合はここで一緒に入れる。

3乳化させる

2にオリーブオイルを少しずつ加えながら、さらに撹拌し、しっかりと乳化させる。

乳化させる
オリーブオイルを入れて撹拌してからビネガーを入れるのが、きれいに乳化させるポイント。

4仕上げ

なめらかになったら、白ワインビネガーを加え、塩で味をととのえる。容器に入れて冷蔵庫で冷やし、食べる際に好みのトッピングを添える。

完成

教える人

丸山久美 料理研究家

丸山久美 料理研究家

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「夏の台所。」
四季dancyu「夏の台所。」
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833477925
2019年06月13日発売 / 1,100円(税込)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。