サッと炒めるだけという、シンプルなものだからこそ奥が深いもやし炒め。ぜひ最高の炒め加減を習得してみてください。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。
炒めすぎ注意!
勝負はたったの30秒!
もやしを強火で炒めていったん取り出すことでシャキシャキの歯ざわりに。仕上げは調味料と豚の旨味を全体にからめるだけ。
もやし | 1袋(250g) |
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豚もも肉 | 100g(薄切り) |
片栗粉 | 大さじ1/2(豚肉用) |
サラダ油 | 大さじ1と1/2 |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/3 |
胡椒 | 少々 |
もやしはできればひげ根を取り、水でさっと洗ってサラダスピナーで水気をよくきる。豚肉は幅5mmに切り、ボウルに入れる。
中華鍋にサラダ油大さじ1を熱してもやしを入れ、強火で30秒ほど炒めて取り出す。
中華鍋をさっと洗って水気を拭き、サラダ油大さじ1/2を入れて熱し、豚肉に片栗粉をふり入れて混ぜ、中華鍋に加える。
中火でほぐすようにして炒め、肉の色が変わったらもやしを戻し入れて酒をふる。塩、胡椒も加え、強火にしてさっと炒めて器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。