脂ののったイワシをフライパンにぎゅうぎゅう詰めて焼けば、身が崩れる心配もありません。にんにくやパセリが爽やかに香るプロバンス風の一品です。小さなフライパンは超がつくほど役に立つんです!餃子や肉巻きを、ぎゅうぎゅうに詰めて、大きなハンバーグもジューシーに、蓋をすれば蒸し煮、蒸し焼きが超クイックに出来上がります。人気料理研究家の大庭英子さんに、フライパンひとつでできるメインになるおかずを習いました。
地中海に面するフランスのプロバンス地方は魚料理がたくさん。なかでもオリーブオイル、にんにく、ハーブを使ったイワシ料理は絶品。フライパンに詰めて表面カリカリに仕上げます。
イワシ | 6尾(手開きにしたもの) |
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塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
グリーンアスパラガス | 2本 |
ミニトマト | 6個 |
★ 香りパン粉 | |
・ 生パン粉 | 1カップ |
・ にんにく | 1片分(みじん切り) |
・ パセリ | 大さじ4(みじん切り) |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
・ 胡椒 | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ3 |
イワシは腹骨をそぎ取り、両面に塩、胡椒をふる。アスパラは根元を2mmほど切り落として、長さの半分までピーラーで皮をむき、長さを3等分に切る。
イワシを並べ手前にアスパラは2本、トマトは2個ずつをのせて巻き、それぞれ3尾ずつつくる。
ボウルにパン粉を入れて残りの材料を加え、均等になるまで混ぜる。
バットに香りパン粉を敷き、イワシを入れて表面全体にまぶす。
フライパンにイワシを並べ、残った香りパン粉も全体に入れ、オリ ーブオイルを全体に回しかける。
蓋をして中火で4分ほど焼く。フライパンよりやや小さい蓋をのせ、フライパンごと裏に返してイワシのぎゅうぎゅう焼きを蓋にのせ、そのままフライパンにスライドさせて戻してひっくり返し、さらに2~3分蒸し焼きにする。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「春の台所。」に掲載したものです。