dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」は、丸山さんの「“もてメシ”を覚えたい」という願いをかなえるため、小串貴昌シェフのイタリアンで料理修業をすることに。今回のテーマは“ひな鶏のカチャトーラ”です。
イタリアンでの修業も9回目となり、いよいよメイン料理の登場です。丸の鶏を一から捌くレシピでハードルが高そうですが、実はキッチンバサミを使って捌くと簡単に解体することができます。丸鶏が手に入らない場合は、鶏の手羽先を使ってつくるのがお薦めです。
今回、連載史上初!できあがった“ひな鶏のカチャトーラ”をほぼ完食した丸山さん。簡単でとってもおいしいレシピなので、ぜひつくってみてください。
ひな鶏 | 1羽 |
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アンチョビ | 10g |
ローズマリー | 1/2枝 |
にんにく | 1片 |
オリーブ | 10粒(ブラックでもグリーンでも) |
白ワイン | 60g |
白ワインビネガー | 15g |
塩 | 適宜 |
鶏を捌く時は、よく切れるキッチンバサミで作業するのがお薦め。
にんにくを軽く潰し、火を付ける前のフライパンにオリーブオイルとともに入れ、火をつける。
にんにくの香りを出している間に、捌いた鶏の両面に軽く塩を振る。アンチョビが入り塩味が加わるので、塩はいつもより軽めにする。
にんにくがふっくらして香りが立ってきたら、鶏を皮目から入れ焼く。にんにくは焦げないように、鶏の上にのせながら焼く。
焼き色をつけている間に、ローズマリーの葉を枝から外し、包丁でざく切りにする。切ることで香りが立ちやすくなる。
鶏の皮目においしい焼き色がついたらひっくり返し、鶏を少し端に寄せて、フライパンの空いた部分にアンチョビを加え、トングなどで軽く潰す。潰すことで、ワインやビネガーの液体となじみ、ソースになりやすくなる。
アンチョビが潰れたら、オリーブとローズマリーも加え軽く炒める。
白ワインを入れアンチョビが溶けたら、白ワインビネガーも加え、全体を軽く絡めて蓋をし、弱火で10分火を入れる。
ときどき蓋を開け、汁の煮詰まり具合を確認する。蓋を締めてから10分後にほぼ汁気が飛んでいるイメージ。
10分たったら、蓋をしたまま5分予熱で火を入れる。5分後に蓋を開けると、汁気が煮詰まりソースになっている。
皿に盛り、フライパンに残ったソースもかけて完成。
写真:今津聡子 構成:編集部