愛しの新じゃがおかず
ほっくり甘じょっぱい"肉巻き照り焼き"

ほっくり甘じょっぱい"肉巻き照り焼き"

大きめの新じゃがをほっくりゆでて肉巻きに。子供から大人まで大好きな甘辛味に仕上げます!春から初夏限定、畑からの賜り物の新じゃが。貯蔵されていない、採れたてのじゃがいもに限って“ 新”の名称が与えられます。その名のとおり、みずみずしくて新鮮な香り。皮が薄くてやわらかいのも特徴です。丸ごと揚げて、焼いて、ゆでて!せん切りにして、シャッキリ食感を楽しむのもお薦めです。季節限定の香りとホクホクを日々の食卓に!

新じゃがの“肉巻き照り焼き”のつくり方

新じゃがのおいしさを逃さないために丸ごと下ゆでしてつくります。肉の部分に片栗粉をはたいて焼くと、甘辛味がしっかりなじみます。たれ全体にほんのりとろみもついて一石二鳥。

材料材料 (3~4人分)

新じゃがいも3個(大)
豚もも肉大6枚(薄切り(約180g))
片栗粉少々
スナップえんどう9個
サラダ油大さじ1
大さじ2
【たれ】
・ みりん大さじ2
・ 砂糖大さじ1/2
・ 醤油大さじ2
・ 生姜小さじ1(すりおろし)
七味唐辛子少々

1新じゃがをゆでる

じゃがいもは皮のままたわしで洗い、鍋に入れてかぶる程度の水を加え、強火にかけて煮立ってきたら、蓋をして弱火で 30~40 分、竹串が通るまでゆでてザルにあげる。粗熱が取れたら皮をむき、縦半分に切る。

新じゃがをゆでる
皮が薄いので、包丁は使わずに手で引っ張るようにしてむきます。

2豚肉を巻く

じゃがいもに豚肉を巻き、豚肉の部分に片栗粉をまぶす。

3スナップえんどうの下準備

スナップえんどうは筋を取る。

4蒸し焼きにする

フライパンにサラダ油を熱してじゃがいも、スナップえんどうを入れて中火で全体を焼きつけ、スナップえんどうは取り出す。弱火にし、蓋をして4~5分蒸し焼きにする。

5調味する

酒をふり、たれの材料を順に加える。たれをスプーンでかけながら煮詰め、器に盛って七味唐辛子をふり、スナップえんどうを添える。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

この記事は使えるdancyu「じゃがいも」に掲載したものです。

使えるdancyuじゃがいも
使えるdancyuじゃがいも
A4変型判(108頁)
2020年11月16日発売/880円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。