愛しの新じゃがおかず
ボリューム満天!新じゃがの"スコッチエッグ風"

ボリューム満天!新じゃがの"スコッチエッグ風"

エッグではなく新じゃがを肉だねで包んだ、新しいおかずです。卵ではないので爆発する心配もなく、安心して揚げられます。春から初夏限定、畑からの賜り物の新じゃが。貯蔵されていない、採れたてのじゃがいもに限って“新”の名称が与えられます。その名のとおり、みずみずしくて新鮮な香り。皮が薄くてやわらかいのも特徴です。丸ごと揚げて、焼いて、ゆでて!せん切りにして、シャッキリ食感を楽しむのもお薦めです。季節限定の香りとホクホクを日々の食卓に!

新じゃがの“スコッチエッグ風”のつくり方

新じゃがを丸ごと挽き肉だねで包み込んでフライにします。サクサクの中からホクホクが!新じゃがの大きさでボリュームが大きく変わるので、小さめのサイズを選んでつくることがポイントです。

材料材料 (3~4人分)

新じゃがいも6個(小、45~50gのもの)
小麦粉少々
★ 【挽き肉だね】
・ 合挽き肉300g
・ 玉ねぎ小1/2個分(みじん切り)
・ バター小さじ1
・ パン粉1/2カップ
・ 牛乳大さじ3
・ 卵1個
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒少々
・ ナツメグ少々
★ 【衣】
・ 小麦粉適量
・ 溶き卵適量
・ パン粉適量
揚げ油適量
★ 【ケチャップソース(混ぜ合わせる)】
・ トマトケチャップ大さじ3
・ ウスターソース大さじ1/2
ベビーリーフ100g

1新じゃがの下ごしらえ

じゃがいもは皮のままさっと洗い、たわしで表面の泥などを洗い落として水気をきる。
鍋にじゃがいもと水を入れ、蓋をして中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして12~15分ゆで、ザルにあげてゆで汁をきる。

新じゃがの下ごしらえ
じゃがいもは中までやわらかくするために、かぶる程度の水を加えて水からゆでます。竹串を刺してスッと通ったらゆで上がり。

2挽き肉だねをつくる

玉ねぎは耐熱の器に入れてバターをのせ、600Wの電子レンジで1分ほど加熱して冷ます。大きめのボウルにパン粉を入れて牛乳を加えてふやかし、残りの材料を入れて手でよく混ぜる。

3挽き肉だねで新じゃがを包む

挽き肉だねを6等分にして丸く薄くのばし、じゃがいもに小麦粉をまぶしてのせ、包み込む。残りも同様に包み、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。

挽き肉だねで新じゃがを包む
じゃがいもに小麦粉をまぶしてから挽き肉だねで包むと、じゃがいもとたねが密着したまま揚げられます。

4揚げる

中華鍋に揚げ油を入れて中温(170℃)に熱して3を3個ずつ入れ、弱火で7分ほど揚げ、最後に中火にしてカリッとさせて取り出す。油に残ったパン粉は金網ですくい取り、残りも同様に揚げ、器に盛ってベビーリーフを添え、ケチャップソースをかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

この記事は使えるdancyu「じゃがいも」に掲載したものです。

使えるdancyuじゃがいも
使えるdancyuじゃがいも
A4変型判(108頁)
2020年11月16日発売/880円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。