ビーフストロガノフというと、つくるのが難しいイメージがあるかもしれませんが、材料はとってもシンプル!じっくり炒めた玉ねぎと牛肉の旨味を堪能できる一皿です。「現地に行って、自分の目で見て味わいたい!」好奇心をかき立てられた荻野さんが、ロシアで教わった家庭料理をご紹介します。
水やワインなどの水分はいっさい入れず、牛肉と飴色に炒めた玉ねぎに、たっぷりのサワークリームを加えて仕上げるのが本場の味。手が込んでいるように見えて、とてもシンプルです。マッシュルームが香るピラフと一緒に。
マッシュルームピラフは米2合に対して100gのマッシュルームを使います。まず石突きを切り落として厚めにスライスし、塩、胡椒(各適量)、オリーブオイル(大さじ1)をからめます。米といっしょに炊飯器に入れ、水を入れて炊けば完成。
牛もも肉* | 250g(またはヒレ肉) |
---|---|
玉ねぎ | 1/2個分(薄切り) |
サワークリーム | 200mL |
小麦粉 | 大さじ1/2 |
塩 | 小さじ1 |
胡椒 | 適量 |
植物油 | 大さじ1 |
ディル | 適量(飾り用) |
*牛もも肉は焼肉用など、少し厚めにスライスされたものを使用。
牛もも肉は幅5mmほどの棒状に切り、塩、胡椒各少々(塩は材料の小さじ1から少し使う)をまぶす。
フライパンに植物油を入れて熱し、1を炒める。肉の色が変わったら小麦粉をふり入れてからめるように炒め、いったん取り出す。
2のあいたフライパンに玉ねぎを入れて炒める。焦げ付いてきたら水1/4カップほどを少しずつ入れ、フライパンの底をこそげながら、玉ねぎが飴色になるまでしっかりと炒める。
3に2の牛肉を戻し入れ、サワークリームを入れて、よく混ぜながら加熱し、塩、胡椒で味をととのえる。
マッシュルームのピラフとともに器に盛り、ディルを添える。
サロン・ド・キュイジーヌ主宰。世界各国の郷土料理を実際に現地で食べ、つくり、体験するのがライフワーク。特にロシア料理、食文化に造詣が深い。テレビ出演や著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は「四季dancyu 冬の台所」に掲載したものです。