厳しい冬が長く続くロシアでは、缶詰が大活躍。ささっとつくれて旨味たっぷりな主菜が出来上がります。「現地に行って、自分の目で見て味わいたい!」好奇心をかき立てられた荻野さんが、ロシアで教わった家庭料理をご紹介します。
長く厳しい冬場は、保存のきく缶詰を使った料理も食卓によく登場します。家にある材料だけで、手軽につくれるのがうれしい。ほろりとくずれるサバの旨味と、レモンの酸味がじゃがいもにしみ込んで、爽やかな味わい。
サバの缶詰 | 1缶(190g)(水煮) |
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じゃがいも | 2個分(厚さ5mmの輪切り) |
玉ねぎ | 1個分(厚さ5mmの輪切り) |
にんにく | 1片分(薄切り) |
レモン | 大1/2個分(国産のものを皮ごと薄く輪切り) |
水 | 1/2カップ |
植物油 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1 |
胡椒 | 適量 |
イタリアンパセリ | 適量(粗みじん) |
小さめのフライパンか浅鍋にじゃがいもを敷き、玉ねぎ、にんにく、レモンを順に重ね、サバの缶詰を汁ごとのせる。
塩、胡椒をふり、水と植物油を回しかけて蓋をする。中火で加熱し、沸いたら火を弱めて15分ほど蒸し煮にする。
2を器に盛り、イタリアンパセリを散らす。
サロン・ド・キュイジーヌ主宰。世界各国の郷土料理を実際に現地で食べ、つくり、体験するのがライフワーク。特にロシア料理、食文化に造詣が深い。テレビ出演や著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は「四季dancyu 冬の台所」に掲載したものです。