
根菜の甘味を生かしたまろやかなロシアの前菜です。「現地に行って、自分の目で見て味わいたい!」好奇心をかき立てられた荻野さんが、ロシアで教わった家庭料理をご紹介します。
ユニークな料理名は、本来塩漬けのニシンをじゃがいもとビーツでサンドするところから。今回は、親しみやすくニシンをハムでアレンジ。型で抜くレシピもありますが、家庭でならラフに重ねるだけで。まろやかな味わいがクセになります。
| ハム | 70g (色紙切り) |
|---|---|
| ビーツ* | 小1個(200~250g) |
| A | |
| ・ 砂糖 | 大さじ1 |
| ・ 塩 | 小さじ1/2 |
| ・ 胡椒 | 少々 |
| ・ 酢 | 大さじ1 |
| ・ 植物油 | 大さじ1 |
| 玉ねぎ | 1/4個分(みじん切り) |
| じゃがいも | 2個 |
| マヨネーズ | 1/2カップ |
| サワークリーム | 大さじ2 |
| ゆで卵 | 1個分(みじん切り) |
| ディル | 適量(みじん切り) |
*ビーツの甘酢漬けは、ビーツのサラダでつくったものと同様。たくさんつくっておくと便利。
ビーツは皮ごとさいの目に切って鍋に入れ、ひたひたの水を注いで火にかけ、水気がなくなるまでゆでる。熱いうちにAをからめてなじませておく。
ボウルにマヨネーズとサワークリーム、砂糖、塩、胡椒各少々(分量外)を入れてよく混ぜる。
じゃがいもは丸ごとゆでて皮をむき、熱いうちにつぶす。2 の半量と塩、胡椒各少々(分量外)を混ぜて味をととのえる。
別のボウルにハムと玉ねぎを入れ、2 の残りの半量(全体の1/4量)を混ぜる。最後に残った2(全体の1/4量)は1のビーツに混ぜる。
器に3のじゃがいもを敷き、4のハムと玉ねぎ、ビーツの順にのせる。ゆで卵を散らし、ディルをのせる。


サロン・ド・キュイジーヌ主宰。世界各国の郷土料理を実際に現地で食べ、つくり、体験するのがライフワーク。特にロシア料理、食文化に造詣が深い。テレビ出演や著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は「四季dancyu 冬の台所」に掲載したものです。
