荻野恭子さんの冬のロシア家庭料理
スパイスの香りが魅力の"いんげん豆のクルミ和え"

スパイスの香りが魅力の"いんげん豆のクルミ和え"

最近、オレンジワインで話題のジョージアのスパイス香るエキゾチックな前菜です。「現地に行って、自分の目で見て味わいたい!」好奇心をかき立てられた荻野さんが、ロシアで教わった家庭料理をご紹介します。

“いんげん豆のクルミ和え”のつくり方

グルジア(現ジョージア)の料理で、イランに近い土地柄、スパイス使いも多様です。サフランやフェネグリークにはちみつの甘味や香菜の香りが混ざってエキゾチック。赤いんげん豆の代わりにさやいんげんでつくっても。

材料材料 (2人分)

赤いんげん豆*11カップ(水煮)
玉ねぎ1/4個分(みじん切り)
にんにく1片分(すりおろし)
クルミ50g(から炒りしたもの)
サフランひとつまみ
フェネグリーク小さじ1/4
はちみつ少量
大さじ1と1/2
小さじ1
胡椒適量
香菜*23~4枝分(粗みじん)

*1 赤いんげん豆(レッドキドニー、金時豆、うずら豆)は、水煮のパックや缶詰を使用する場合は、塩味がついているので調味料の塩は控えめに。乾燥豆をゆでる場合は、ぬるま湯に数時間つけてもどし、塩少量を入れてやわらかくなるまでゆでる。
*2 香菜のほかに、青じそやわけぎを刻んで入れてもよい。

1和え衣をつくる

すりばちにクルミを入れ、よくすりつぶす。その他の材料をすべて入れて和える。和え衣がかたい場合は水少々を入れてゆるめるといい。

2仕上げ

器に盛り、香菜(分量外)を好みで散らす。

完成

教える人

荻野恭子 料理研究家

荻野恭子 料理研究家

サロン・ド・キュイジーヌ主宰。世界各国の郷土料理を実際に現地で食べ、つくり、体験するのがライフワーク。特にロシア料理、食文化に造詣が深い。テレビ出演や著書も多数。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は「四季dancyu 冬の台所」に掲載したものです。

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鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。