冬に嬉しい土鍋使いのススメ
すっぱ辛くて芯からあたたまる"春雨入りサンラータン風"

すっぱ辛くて芯からあたたまる"春雨入りサンラータン風"

サンラータン=酸辣湯は、その名の通り、酸味と辛味が聞いた中国のスープです。春雨や豚肉など具だくさんにして、食べるスープにすると体が芯からあたたまりますよ!土鍋を鍋物だけに使っていませんか?土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。

春雨入りサンラータン風のつくり方

材料材料 (4人分)

豚もも肉200g(薄切り)
生きくらげ80g
春雨50g
もやし1袋
2個
4~5カップ
大さじ3
★ 調味料
・ 豆板醤小さじ1/2~1
・ 醤油大さじ2
・ 塩小さじ1/3
・ 砂糖大さじ2
大さじ3
ラー油適量
香菜1束

1下準備

豚肉は幅4~5cmに切る。きくらげは石突きを切り落として幅1~2cmに切る。もやしはひげ根を取り、水で洗って水気をきる。香菜は長さ3cmに切る。春雨は乾燥のままキッチンばさみで長さ6~7cmに切る。

2豚肉を煮込む

土鍋に豚肉と水を入れ、肉をほぐして中火にかける。煮立ってきたらアクを取り、酒をふってふたをして、弱火で10分ほど煮る。

3きくらげと春雨を煮込む

中火にして調味料、きくらげ、春雨を入れて混ぜ、煮立ってきたら、弱火にしてふたをして8分ほど煮る。

4もやしを煮込む

もやしを加えて2~3分煮る。

5仕上げる

ボウルに卵を割りほぐし、鍋全体に流し入れてふたをする。1分ほど煮て、仕上げに酢、ラー油をふり、香菜をのせて火を止める。

完成
ラー油と香草はお好みで。食べれば食べるほど食欲の湧く、不思議なスープです。

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

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A4変型 判( 120 頁)
2019年12月12日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。