基本の炒め物のつくり方
豆板醤がピリリと効いた"炒めビーフン"

豆板醤がピリリと効いた"炒めビーフン"

ビーフンは、中華鍋でしっかり炒めながら、干し海老のもどし汁を吸わせることによって、旨味たっぷりの一品に。お店の味に近づきます。どんな野菜とも合うので、冷蔵庫に残った端野菜も入れてヘルシー美味しいビーフンができがりますよ!

“炒めビーフン”のつくり方

うるち米が原料の、アジアで愛されるライスヌードル。干し海老を入れると本格的な味わいに。極上のスープのもどし汁は残さず使うのがポイントです。

材料材料 (2人分)

ビーフン80g(もどして250~280g)
豚バラ肉120g(薄切り)
干し海老大さじ1
干し海老をもどす水大さじ3
玉ねぎ小1/2個
干しきくらげ3g(もどして30g)
赤ピーマン1個
もやし200g
にんにく小さじ1(みじん切り)
サラダ油大さじ2
豆板醤小さじ1/2~1
大さじ2
小さじ1/2
胡椒適量
香菜適量
レモン2切れ(くし形切り)

1下ごしらえ

干し海老は水に浸して30分ほどおいてもどし、細かく刻む。もどし汁はとっておく。きくらげはたっぷりの水に浸して30分ほどおいてもどし、水気をきって石突きを切り落とし、せん切りにする。ビーフンは60℃ぐらいのたっぷりの湯に20~25分浸してもどし、ザルにあげて水気をきり、食べやすく長さ7~8cmに切る。

ビーフン

2野菜の下ごしらえ

もやしはひげ根を取って水で洗い、ザルにあげる。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。赤ピーマンは縦半分に切ってへたと種を取り、横に幅5mmに切る。

野菜の下ごしらえ

3野菜を炒める

油をなじませた中華鍋にサラダ油大さじ1を熱し、もやし、ピーマンを入れて強火で少ししんなりするまで炒め、塩、胡椒各少々をふって取り出す。

4そのほかも炒める

中華鍋をキッチンペーパーでさっと拭き、サラダ油大さじ1を足して豚肉を入れてほぐしながら炒める。肉の色が変わったら干し海老を加えて炒め、火を弱めてにんにくを加え、よく炒める。玉ねぎ、きくらげを加えて炒め、しんなりしたらビーフンを加えて全体に油が回るまで炒める。

5調味する

豆板醤を加えて炒め、干し海老のもどし汁を加えて酒をふり入れ、塩、胡椒少々で調味する。③の野菜を戻し入れ、炒め合わせて器に盛り、香菜、レモンを添える。

完成
汁のないビーフンは、しっかり炒めることで全体が馴染んで美味しくなります!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくる料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。「炒め物のコツは準備を万全にしておくこと」と断言。さまざまな食材を一気に炒め上げる姿は小気味よくて壮観だ。回数を重ねるにつれて、炒め合わせていくタイミングや調味の加減などが自然と身についてくるとも。日々のおかずづくりに大いに役立つ炒め物をぜひマスターして欲しいとエールを送る。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は手ほどき dancyu「基本の炒」に掲載したものです。

手ほどき!dancyu 基本の炒
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A4変型 判( 80 頁)
2020年10月29日発売 / 770円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。