基本の炒め物のつくり方
沖縄のソウルフードさっぱり"ソーミンチャンプルー"

沖縄のソウルフードさっぱり"ソーミンチャンプルー"

沖縄の郷土料理“チャンプルー”は、沖縄の方言で「ごちゃ混ぜ」とか「混ぜこぜ」という意味です。今回つくるのは“ソーミンチャンプルー”。夏の余ったそうめん、台所に眠っていませんか?そうめんをごちゃ混ぜに炒めるだけで、おつまみにもランチにもなる美味しい一品ができあがりますよ!

夏の名残で“ソーミンチャンプルー”をつくる

暑く、そして台風の多い沖縄では、保存しやすい乾物のそうめんを買い置きしておくのが常。同様に常備しているツナ缶や庭で育てている島ねぎなどを使ってつくるソーミンチャンプルーは家庭料理の筆頭に挙げられます。ここではハムと玉ねぎを加えたレシピをご紹介。そうめんはかためにゆでるのがポイントです。

材料材料 (2人分)

そうめん100g
ロースハム3枚
玉ねぎ1/4個
胡麻油大さじ1と1/2
大さじ1
少々
胡椒少々

1下ごしらえ

ロースハムはせん切りにする。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。

2そうめんをゆでる

そうめんはたっぷりの熱湯に入れて混ぜ、再び煮立ってきたら30秒ほど、かためにゆでてザルにあげ、流水で洗って水気をよくきる。

3炒める

フライパンに胡麻油を熱し、ハム、玉ねぎを入れて弱めの中火で玉ねぎがしんなりするまで炒める。

4調味する

そうめんを加えて中火で炒め、全体に油が回ったら酒をふり入れ、塩、胡椒を加えて炒め合わせる。

完成
しっかり味がついているので、お酒のお供にもお薦めです!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくる料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。「炒め物のコツは準備を万全にしておくこと」と断言。さまざまな食材を一気に炒め上げる姿は小気味よくて壮観だ。回数を重ねるにつれて、炒め合わせていくタイミングや調味の加減などが自然と身についてくるとも。日々のおかずづくりに大いに役立つ炒め物をぜひマスターして欲しいとエールを送る。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は手ほどき dancyu「基本の炒」に掲載したものです。

手ほどき!dancyu 基本の炒
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A4変型 判( 80 頁)
2020年10月29日発売 / 770円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。