「炒め物」とは、油を使って肉や野菜を混ぜながら加熱する料理のこと。基本のつくり方をマスターすれば、チャチャッと短時間でつくれるスピードおかずになり、きっと日々の食事の助けになりますよ。今回は食べごたえ抜群の回鍋肉をご紹介します!
本来はゆで豚でつくる料理ですが、厚めの豚肉を香ばしく焼きつけて簡単に。キャベツは先にさっと炒めて取り出し、仕上げに合わせると歯ごたえよく仕上がります。
豚バラ肉 | 160g(焼肉用) |
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キャベツ | 250g |
赤ピーマン | 1個 |
玉ねぎ | 中1/2個(80g) |
にんにく | 1片 |
サラダ油 | 大さじ1と1/2 |
豆板醤 | 小さじ1/2~1 |
酒 | 大さじ1 |
甜麺醤 | 大さじ2 |
醤油 | 小さじ1 |
豚肉は室温にもどす。キャベツは4cm四方に切る。赤ピーマンは縦半分に切ってへたと種を取り、4等分に切る。玉ねぎは横半分に切ってから繊維に沿って4等分に切る。にんにくは縦半分に切る。
中華鍋にサラダ油大さじ1を熱し、キャベツを入れて上下を返すようにして炒め、少ししんなりしたらバットなどに取り出す。
中華鍋をキッチンペーパーで拭き、サラダ油大さじ1/2を足し、にんにくと豚肉を入れる。豚肉は鍋肌に貼りつけるようにして入れて、中火で1分ほど焼き、裏に返してさらに1分焼く。
赤ピーマン、玉ねぎを加えて中火で少ししんなりするまで炒める。
豆板醤を加えて炒める。酒をふり、甜麺醤、醤油を加え炒め合わせる。
キャベツを戻し入れる。木ベラと菜箸で上下を返しながら全体を炒め合わせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくる料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。「炒め物のコツは準備を万全にしておくこと」と断言。さまざまな食材を一気に炒め上げる姿は小気味よくて壮観だ。回数を重ねるにつれて、炒め合わせていくタイミングや調味の加減などが自然と身についてくるとも。日々のおかずづくりに大いに役立つ炒め物をぜひマスターして欲しいとエールを送る。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は手ほどき dancyu「基本の炒」に掲載したものです。