たれに山椒を漬け込んで、香り豊かな一品に仕上げます。今回の魚は金目鯛。脂ののった金目鯛を漬け込むと、爽やかな香りと柔らかな旨味が広がります。
市販の有馬山椒 | 大さじ1~(実山椒の佃煮) |
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★ 醤油たれ | |
・ みりん | 300mL |
・ 酒 | 100mL |
・ 醤油 | 150mL |
好みの切り身 | 2切れ |
有馬山椒 | 適宜(仕上げ用) |
鍋にみりんと酒を入れて火にかけて沸かし、アルコール分をとばす(煮きる)。
1を氷水に当てて冷ます。時間があるときは自然に冷ましてもよい。
冷めた2に醤油を加えて混ぜ、たれの完成。多めにできるので冷蔵庫に保存し、切り身の数に合わせて、必要な量を使う。
有馬山椒をすり鉢に入れて、すりこ木ですり、醤油漬けのたれを少しずつ加える。全体をよく混ぜて実山椒を溶かし込めば、たれの完成。
4をボウルに入れ、切り身(写真は金目鯛)を入れて、上からキッチンペーパーをかぶせて30~40分漬け込む。
家庭用の両面焼きグリルで焼く。グリルをよく温めてから魚を入れて、焦がさないよう、火加減に気をつけながら焼く。火が通ったら、刷毛で残りのたれをのせるようにして塗りながら焼く。焼き上がりに好みで有馬山椒を添えてもよい。
お酒好きでもある奥田さん。一番飲むのはビールやシャンパンなどの泡ものだとか。「今回ご紹介した料理の中で、個人的には味噌幽庵焼きが一番好きです。手に入れば、ノドグロやマナガツオも絶品。泣ける旨さです」。
文:鹿野真砂美 写真:名取和久
※この記事の内容はdancyu2013年1月号に掲載したものです。