スペインポーク塊肉の使い切りレシピ。3日目は、塩ゆでした豚肉でつくる一皿料理と家庭料理の定番肉じゃがです。豚肉は厚切りにして使うので食べごたえは抜群!最後には、スペインポークプレゼントキャンペーンのお知らせもありますよ。
ゆで豚にかかるもったりとした白いソースは、ピーナッツが主体。
ゆで豚の煮汁、玉ねぎ、にんにくとともにミキサーで回したものです。豚の旨味や野菜の甘味が溶け込んで、奥深い味わいに仕上がります。
ペルーでポピュラーな「インチカピ」という料理がもとになっていて、ふかしたじゃがいもを主食にして豚肉とソースを合わせて食します。これで一食として完結する料理です。
按田優子さん曰く「ピーナッツでなければダメなわけではなく、パクチーに置き換えれば緑のソースになります。そちらもお薦めです」。
スペインポークゆで豚 | 200g |
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玉ねぎ | 1個 |
じゃがいも | 2個 |
にんにく | 1片 |
ピーナッツ | 50g(無塩) |
スペインポークゆで豚のゆで汁 | 100mL |
水 | 100mL |
ブラックペッパー | 小さじ1/2 |
一味唐辛子 | 小さじ1/4 |
ゆで豚は食べやすい厚さにスライス、玉ねぎはくし形切りにする。じゃがいもは、竹串がすーっと通るくらいまで20分ほど蒸し、熱いうちに皮をむいたら豚肉と同じ厚さに切る。
鍋にゆで豚、玉ねぎ、にんにく、ピーナッツ、ブラックペッパー、ゆで豚のゆで汁、分量の水を入れて中火にかける。15分ほどピーナッツが柔らかくなるまで煮る。
豚肉を取り出し、残った煮汁をミキサーやフードプロセッサーでペースト状にする。
豚肉とじゃがいもを皿に盛り3をかける。豚肉に一味唐辛子をふって出来上がり。
すでに味がつき、火が通っているスペインポークゆで豚を使う簡単肉じゃがです。野菜に火が通ればいいので、短時間煮るだけで出来上がります。スペインポークゆで豚はさらに煮ても柔らかく、旨味が強くなります。
「肉じゃがはだし汁を使うとおいしくなりますが、わざわざだしをひくのはちょっと億劫。そんなときにゆで豚があれば、ゆで汁がだし代わりになってくれます」と按田さんはゆで豚のゆで汁の活用術をおすすめします。ぜひ、お試しください。
スペインポークゆで豚 | 100g |
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玉ねぎ | 1個 |
じゃがいも | 2個 |
にんじん | 1本 |
スペインポークゆで豚のゆで汁 | 50mL |
水 | 50mL |
砂糖 | 小さじ2 |
醤油 | 大さじ1 |
ゆで豚は一口大に切る。玉ねぎはくし形、じゃがいもは4等分、にんじんは乱切りにする。
鍋に1を入れ、ゆで豚のゆで汁と分量の水を注ぐ。弱火にかけ、蓋をして15分ほど煮る。
野菜が柔らかくなったら蓋を取り、砂糖と醤油を加える。好みの加減に煮詰めたら出来上がり。
スペインの養豚場は、ヨーロッパのアニマルウェルフェア規定のもと、衛生的な環境で豚を飼育しています。ヨーロッパで100%満たした国は、実はスペインが初めて。
また、トレーサビリティモデルを導入することで、市場に出ているスペインポークのすべての情報(産地・扱い・運送等)をサプライチェーンのどの時点からでも確認できる状態にしています。
生産プロセス全体を追うことで、最高品質のスペインポークを農場から食卓へ届けているのです。
スペイン白豚生産加工者協会(INTERPORC)
公式サイト保存食研究家。「按田餃子」店主。乾物料理店などを経て、独立。保存食を実地で研究する傍ら、乾物にまつわる食品加工の専門家としてJICAのプロジェクトに参加し、ペルーのジャングルでとれる食材の加工や保存の研究にも携わる。2012年、「按田餃子」をオープン。著書に『冷蔵庫いらずのレシピ』(ワニブックス)、『食べつなぐレシピ』(家の光協会)など。
文:北條芽似 写真:萬田康文