コウケンテツさんの秋の食卓レシピ
胡麻油と海苔の風味豊かなカッテージチーズと雑穀のキンパ

胡麻油と海苔の風味豊かなカッテージチーズと雑穀のキンパ

韓国風海苔巻のキンパは、具だくさんで栄養満点!彩りも豊かで、一口で食べられるサイズなので、お弁当にも最適です。意外な食材ですが、カッテージチーズの旨味が全体をまとめます。取材で各地を旅しているコウケンテツさんに、ロケ先で出会った思い入れのあるお料理の中から、家庭で美味しく簡単につくれるレシピを習いました。

カッテージチーズと雑穀のキンパのつくり方

材料材料 (4本分)

雑穀ご飯500g
カッテージチーズ大さじ8
ほうれん草4株
A
・ 醤油小さじ1
・ 胡麻油小さじ1
溶き卵2個分
にんじん8本(7~8mm角×10cm)
たくあん8本(7~8mm角×10cm)
牛肉120g(切り落とし)
B
・ にんにく1/2片分(すりおろし)
・ 生姜1/2片分(すりおろし)
・ 醤油小さじ4
・ 砂糖小さじ4
・ 酒小さじ4
・ 白煎り胡麻小さじ4
焼き海苔4枚(全型)
小さじ1
胡麻油適量
適量
仕上げ用の白煎り胡麻適量

1ご飯を炊く

ご飯は通常通りに炊く。

2下味をつける

1をボウルに入れ、胡麻油小さじ2、塩少々をふって混ぜる。

3具材の下ごしらえ

ほうれん草は塩少々を加えた熱湯でさっとゆで、水にさらして水気を絞り、Aで和える。卵に塩少々を混ぜる。フライパンに胡麻油小さじ1を熱して塩少々を加えて混ぜた溶き卵を流し入れ、くるくると巻いて棒状にし、7~8mm角×10cmに切る。同じフライパンに胡麻油大さじ1/2を足して熱し、にんじんを炒める。しんなりしたら塩少々をふって混ぜ、取り出す。さらに胡麻油小さじ1を足してたくあんを炒め、酒をふって取り出す。同様に胡麻油小さじ1を熱して牛肉を炒め、色が変わったらBを加えてからめて取り出す。

4キンパを巻く

巻きすに海苔1枚をのせ、海苔の手前から2/3くらいまでご飯125gを薄く広げる。ご飯の中央にたくあん、卵、牛肉、ほうれん草、チーズ、にんじんをそれぞれ1/4量ずつのせて、手前からくるっと巻いて形を整える。巻きすでしっかりと押さえて巻き終わりを下にして並べ、胡麻油を縦にライン状に塗り、煎り胡麻をふって食べやすく切る。同じように計4本つくる。

キンパの詳しい巻き方

キンパの詳しい巻き方
海苔の奥1/3程度を残してご飯を薄く海苔に敷く。奥の端は土手のように少しご飯を高く。
キンパの詳しい巻き方
巻きすの手前側の両端を持ち、ご飯の土手の部分に向かってくるっと一巻きする。
キンパの詳しい巻き方
手前側の端とご飯の土手をぎゅっとくっつける。海苔1/3は残したままでOK。
キンパの詳しい巻き方
巻きすをはずし、そのまま海苔だけ残った部分も巻き込む。
キンパの詳しい巻き方
巻き寿司の形に完成!うまくいかないときは、ご飯の量などを調節してみよう。
キンパの詳しい巻き方
最後に巻きすでもう一度巻いて、軽く押さえて形を整える。
盛りつける
にんじんやたくあんのこりっとした食感や、最後にふる胡麻の香ばしさがアクセントに。ほうれん草の緑や卵の黄色など色合いが鮮やかでテーブルを華やかにしてくれる上、子供にも大人気。コウさんのパ ーティーには欠かせない一品です。

教える人

コウケンテツ 料理研究家

コウケンテツ 料理研究家

大阪府出身、東京都在住。母親は「きょうの料理」でもおなじみの韓国料理研究家、李映林さん。韓国料理、和食、イタリアンと幅広いジャンルに精通する。雑誌やテレビなど多方面で活躍中。『コウケンテツのだけ弁』など著書多数。

このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。

文:吉田彩乃 写真:神林環

四季dancyu「秋の台所。」
四季dancyu「秋の台所。」
A4変型 判( 120 頁)
2019年09月13日発売 / 1,100円(税込)
吉田 彩乃

吉田 彩乃 (ライター)

1986年、東京都生まれ。2015年よりフリーランスのライターとして活動し、食関連の記事のほか、ビジネス、経済、カルチャーなど幅広いジャンルで執筆。好きなものは珈琲とナチュラルワインと、ワインのつまみになるパン。