
dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」は、丸山さんの「"もてメシ"を覚えたい」という願いをかなえるため、小串貴昌シェフのイタリアンで料理修業をすることに。 "鍋ひとつでできるイタリアン"というテーマの第三回目は"フライパンひとつでつくるボンゴレ"です。
「ボンゴレは、アサリやハマグリなどの二枚貝のことで、これを使ったパスタはイタリア南部の代表的な料理です。普通はパスタを茹でて、ソースや具に絡めるのですが、今回はフライパンひとつでつくる方法をご紹介します」と小串シェフ。実際、イタリアにもブロード(肉や野菜からとるだし)を入れた鍋に乾燥パスタを入れてゆでるつくり方もあるということだが、「今回は家庭でもつくれるように、ブロードを使わず、貝やトマトから出る旨味をパスタに染み込ませるつくり方にしました」。確かに、パスタそのものに旨味が凝縮して通常のボンゴレより味が深い。「何度かつくれば美味しくつくれるようになりますよ。あと、アサリは冷凍してから、水は硬水を使ってください。アサリは味が濃くなるし、パスタは締まって食感がよくなります」とのこと。ぜひ挑戦してみてください!
| アサリ | 300g(冷凍したもの) |
|---|---|
| プチトマト | 6個 |
| スパゲッティーニ | 100g |
| にんにく | 3片 |
| エクストラオリーブオイル | 50g |
| 水 | 450g(硬水) |
| 塩 | 1g |
フライパンにエクストラオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、にんにくの香りをオリーブオイルに移す。

フライパンにアサリ、トマトを入れ、水を加える。中火にする。

フライパンに蓋をして蒸し煮にする。

中火から強火にしてアサリの殻が開くまで沸騰させる。

アサリとトマトを取り出し(殻が開かないアサリは使わない)、スパゲッティーニを入れる。

スパゲッティーニがくっつかないように軽くかき混ぜながら、煮詰めていく。写真のような状態が目安。味見をしてスパゲッティーニがまだ硬いようであれば、少し水を足して調整する。

アサリとトマトをフライパンに戻して和え、皿に盛りつけて出来上り。

写真:今津聡子 構成:編集部