“お酢”パワーでもっと美味しく
カリリと香ばしい揚げ豚の香りサラダ

カリリと香ばしい揚げ豚の香りサラダ

豚肉の香ばしさと酸の効いた香味野菜が爽やか!手軽につくれて、ビールや白ワインにも寄り添う覚えておきたい一皿です。効果的に“酢”を使うことで、普段の料理がワンランクアップするレシピをご紹介します。

「こってり脂」が「さっぱり旨味」に大変身!

「酸っぱい」と誰もが思う酢の味だけど、実はそれだけではありません。加えると、料理にコクと深い味わいを醸し出してくれます。また、自らの酸味で素材のもつ甘味を引き出してくれるという隠れ技も。

さらに、肉をやわらかくしたり、魚のくさみを爽やかな味わいに変えたり、野菜の色を鮮やかにしたり、と料理のクオリティを高める「酢力」も見逃せません。
ストレートな酸味が苦手な人でも大丈夫。まろみプラスで酸味が際立つことなく、爽やかな味に仕上がります。

健康増強、美肌効果などの期待に加え、料理をワンランク上に仕立ててくれる酢力利用で緩急極まる料理テクニックを発揮してください。

揚げ豚の香りサラダのつくり方

カリカリに揚げた豚肉に香り豊かなたっぷりの野菜で文句なしのおいしさに。酢は、肉を粋な味に仕立て、野菜の香りを引き出してくれる、二つの喜びを与えてくれます。

材料材料 (2~3人分)

豚もも肉300g(薄切り)
小麦粉適量
揚げ油適量
★ 香味野菜
・ 玉ねぎ小1個
・ みょうが3個
・ 青じそ10枚
・ 生姜小1片
小さじ1/3~1/2
胡椒少々
大さじ3~4

1下ごしらえ

豚肉は大きなものは半分に切る。香味野菜の玉ねぎは縦半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。みょうがは縦薄切りにする。青じそは縦半分に切り、横に幅2cmに切る。生姜はせん切りにする。香味野菜を合わせて冷水にさらしてパリッとしたら、サラダスピナーで水気をきる。

2豚肉を炒める

揚げ油を中温(170~175℃)に熱し、豚肉に小麦粉をまぶして余分な粉を落としながら入れる。ゆっくり、カリカリになるまで揚げて、大きめのボウルに取り出し、残りも同様に揚げる。

3仕上げる

豚肉のボウルに香味野菜を入れて、塩、胡椒をふって混ぜ、酢を加えて全体を混ぜて器に盛る。

仕上げる
豚肉の旨味や香ばしさ、野菜の辛味や香りを酢がひとつにまとめてくれます。食べごたえがあるので主菜に抜擢しても。

教える人

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

技あり!dancyu お酢
技あり!dancyu お酢
A4変型判(104頁)
ISBN:9784833477895
2019年05月28日発売 /864円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。