新鮮なゴーヤーが手に入ったら、火を通さないフレッシュな風味もぜひ試してみてください。その鮮烈な味わいは夏バテを吹き飛ばしてくれるはず!
新鮮なゴーヤーを生のまま味わうフレッシュなレシピをご紹介します。
まずは、ゴーヤーをすりおろした「シリシリー」です。シリシリーというとニンジンなどを使ったものが有名ですが、ゴーヤーシリシリーは、おかずにもデザートにもなります。さらに絞ればジュースにもなるので、この夏の暑気払いに活用してみてください。
次は「ゴーヤーのさしみ」。程よい苦味が酒のつまみにぴったりです。できるだけ白いワタの部分は取り除き、美味しい緑の部分だけを使ってみてください。
ゴーヤー | 適宜 |
---|
ゴーヤーは、おろし金で周りのイボイボと緑の部分をおろす。白い部分は味が悪いので、それ以上はおろさない。
シリシリーは、ヨーグルトの上にのせ、蜂蜜や果汁で甘く味つけしてもいいし、鰹の削り節、醤油で食べればおかずになる。
おろしたものを布巾などで絞れば、ジュースになる。グラスに氷を入れて注ぎ、濃ければ水で割っても。蜂蜜やりんごジュース、シークヮーサージュースなどで割ってもいい。絞ったかすは、大根おろしのように添え物にも使える。
ゴーヤー | 適宜 |
---|---|
塩 | 少々 |
ゴーヤーは短冊切りにし、白い部分を落とす。
外皮を下にしてまな板に並べて塩をふりかけ、指で断面になじませる。鰹の削り節、ポン酢、マヨネーズなどをかけて食べてもおいしい。残ったら、熱湯にさっとくぐらせて冷蔵するといい。
京都・太秦で沖縄料理店を営む実方(じつかた)藤男さんと大道寺ちはるさん。
21年前に沖縄・壺屋で店を始める以前は、実方さんは執筆業、大道寺さんは校正業とまったく違う畑からの転身。根っからの料理人ではないからこそ、文献を徹底的に調べ、緻密に試作を重ねて、数々の沖縄伝統料理を復活させてきた。
写真:東谷幸一 文:里見美香
※この記事の内容はdancyu2015年9月号に掲載したものです。