dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」は、丸山さんの「もてメシを覚えたい」という願いをかなえるため、小串貴昌シェフのイタリアンで料理修業をすることに。 "鍋ひとつでできるイタリアン"というテーマで始まった修業の第一回目は“くたくたズッキーニのパン粥”です。
「トスカーナ州にパッパアルポモドーロ、つまりトマトのパン粥という料理があるのですが、それをズッキーニでアレンジしてみました」と小串シェフ。くたくたに煮込まれたズッキーニの食感と玉ねぎの甘味が、パン粉とパルミジャーノチーズでまろやかにまとめられてやさしい美味しさになります。シンプルな料理ですが、夏らしい軽やかな味わいを出すためには、ズッキーニの食感を残しつつ、適度に水分を飛ばすことが重要です。
ただ、「ズッキーニの厚さが違っていたり、潰し方にムラがあったとしても、イタリアンらしい味わいになるので、あまり気にしないで大胆につくってください」とのことですので、気楽につくってみましょう。
ズッキーニ | 150g |
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玉ねぎ | 100g |
パン粉 | 20g |
パルミジャーノチーズ | 5g(すりおろしたもの) |
水 | 大さじ3 |
塩 | 1g |
エクストラヴァージンオリーブオイル | 20g |
ズッキーニはヘタを落とし、半割にしてから2~3mmの厚さに切る。玉ねぎも厚さ2~3mmの厚さに切る。
鍋にオリーブオイルをしいて火にかけ、玉ねぎを入れ、全体的にしんなりするまで中火で炒める。ズッキーニも入れて同様に炒める。
水と塩を加え中火のまま混ぜ合わせる。
ひたひたになる状態まで煮詰め、木べらでズッキーニを潰す。煮詰め具合によって仕上がりの食感が変わってくる。
パン粉を加え、混ぜ合わせる。
パン粉がズッキーニや玉ねぎに絡むようによく混ぜ合わせる。パン粉が水分を吸って全体がしっとりしてくる。
すりおろしたパルミジャーノチーズを加える。
チーズも全体の絡むようによく混ぜる。皿に盛り、エクストラヴァージンオリーブオイルと塩(各分量外)をふって出来上がり。
写真:今津聡子 構成:編集部