今年もまたじわじわと、暑さの気配を感じるようになりました。そんな暑苦しさ、日々のちょっとしたストレスをスカッと晴らしてくれるような、ひんやりと、冷たいワインに合わせたもてなし料理を小堀紀代美さんにリクエスト。イタリアンやエスニックなどの要素もあって国際色豊かな料理なのに、なぜか、すとんと胃袋に収まる小堀さんのお料理で、おうち時間を楽しみましょう。
指でひょいとつまんでがぶりと噛みつけば、はじけるとうもろこしの甘さとナムプラーのしょっぱさ、バターの香りにほんわりとパクチーの風味……ああ、こんな夏の味覚、幸せでしかありません!
とうもろこし | 2本 |
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パクチー | 2株(茎の部分) |
揚げ油 | 適量 |
バター | 20g |
ナムプラー | 大さじ1 |
とうもろこしは皮をむき、半分または長ければ3等分に切ってから縦4等分に切る。表面の水気をキッチンペーパーでしっかりと拭く。
パクチーは根元に近い茎の部分を細かく切る。
揚げ物用の鍋に油を注ぎ、170℃に温めて1を揚げる。目安は2~3分。揚げすぎると、とうもろこしの実がはじけるので注意。
3をザルにあげて油をきり、ボウルに入れて熱いうちにバターとナムプラーをからめる。上から2の細かく切ったパクチーの茎を散らす。
上記のレシピのパクチーの残りの葉の部分 | |
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オリーブオイル | 小さじ1/2 |
ホワイトバルサミコ酢 | 小さじ1/2 |
カレー粉 | 小さじ1/4 |
塩 | ひとつまみ |
黒胡椒 | 少々 |
好みのミックスナッツ | 20g(みじん切り) |
パクチーの葉をざく切りにしてボウルに入れる。
オリーブオイルをボウルの縁から入れてパクチー全体をコーティングするように、手でやさしく和える。残りの調味料をそれぞれ加え、ミックスナッツも加えて全体を和えたらとうもろこしに添えて一緒に食べる。
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理人を経て、現在は同名の料理教室を主宰。気持ちはいつも「料理勉強家!」。楽しくをモットーに、テレビ、雑誌などへのレシピ提供、またYouTube、Instagramなどでも積極的に情報を発信。近書に『ライクライクキッチンの毎日和食』など。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
※この記事の内容はdancyuムック四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。