
フレッシュな香りと、柑橘独特のほろ苦さが美味しいマーマレード。今回は、夏みかんでつくるマーマレードのつくり方をご紹介します。マーマレードの特徴を活かしてつくる「スペアリブのマーマレード焼き」と、簡単にできる「マーマレードヨーグルトアイス」のレシピもご紹介しますよ!
香りが良くて、ほんのり苦味のあるマーマレード。夏みかんをはじめ、オレンジや柚子、グレープフルーツなどでつくります。皮を使うので、無農薬、ノンワックスのものでつくりたいですね。

| 夏みかん | 4個(1kg)(無農薬 ゆでた皮400g、果肉350g) |
|---|---|
| グラニュー糖 | 450g |
夏みかんはタワシで皮をよく洗い、上下を切り落としてから、縦に3cm間隔程度に包丁で浅い切り込みを入れていく。切り込みをとっかかりにして皮をむく。


果肉は小房に分け、袋の上の口を細く切り落とす。袋の曲線に合わせて包丁を入れて、袋をそぎ落とす。果肉の薄皮をむいて種を取る。苦味がある薄皮を取り除いて煮るとやさしい味に仕上がる。



皮を横に幅2~3㎜で切る。皮を鍋に入れてひたひたの水を加えて火にかけ、沸騰したら2~3分ゆでてザルにあげる。これを2回繰り返す。ゆでこぼすと皮の苦味が和らぐ。


鍋に2と3を入れ、グラニュー糖を加えて混ぜる。2時間ほどおいて果汁を出す。


底から混ぜて中火にかけ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取る。途中、底から混ぜながら15~20分煮詰める。


柑橘のいい香りは肉によく合います。スペアリブの脂もさっぱり、風味よく仕上がります。迫力のある料理はおもてなしにぴったりです。

| 豚スペアリブ | 450g |
|---|---|
| サラダ油 | 少々 |
| 酒 | 大さじ2 |
| 水 | 1カップ |
| 生姜の皮 | 少々 |
| 塩 | 小さじ1/4 |
| マリネ液 | |
| ・ マーマレード | 大さじ3 |
| ・ 醤油 | 大さじ1 |
| ・ 胡椒 | 少々 |
| 付け合わせ | |
| ・ ズッキーニ | 1本 |
| ・ サラダ油 | 大さじ2/3 |
| ・ 塩 | 少々 |
フライパンにサラダ油を熱してスペアリブを入れる。全面を焼きつけて酒をふり、水を加えて煮立ってきたら、生姜、塩を加えて蓋をして弱火で30分ほど煮る。
大きめのボウルにマリネ液の材料を入れて混ぜ、スペアリブを加えて混ぜ、30分ほどマリネする。
ズッキーニは長さを半分に切り、縦4等分に切り、油をまぶす。ガス台のグリルを熱してスペアリブを並べ、まわりにズッキーニを置き、10~15分焼く。途中ズッキーニは取り出して塩をふり、器に盛り合わせる。
市販のバニラアイスクリームに同量のプレーンヨーグルトを混ぜて、爽やかで軽い味に。マーマレードの香りが口の中に広がります。

| バニラアイスクリーム | 150g |
|---|---|
| プレーンヨーグルト | 150g |
| マーマレード | 50g |
金属製のボウルにアイスクリーム、ヨーグルトを入れて混ぜ合わせて冷凍庫に3~4時間入れて凍らせる。
フードプロセッサーに1を小さくして入れ、全体を混ぜ合わせる。
ボウルに2を入れてマーマレードを加えて混ぜ、冷凍庫に入れて凍らせる。器に盛ってマーマレード適量(分量外)をのせる。

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。
構成:中村裕子 写真:鈴木泰介、原ヒデトシ(プロフィール)
※この記事の内容はdancyuムック 四季dancyu夏の食卓。に掲載したものです。
