夏を楽しむフレッシュジャム
濃縮された甘酸っぱさが魅力の"ブルーベリージャム"

濃縮された甘酸っぱさが魅力の"ブルーベリージャム"

旬の果物や野菜は、みずみずしくて香りも良くて、はじけるおいしさ。季節の賜りものを丸ごとジャムにして、四季の味を楽しみましょう。今回は栄養豊富で、さまざまな食材に合う、定番のブルーベリージャムのつくり方をご紹介します。

果実の風味が生きた濃厚な味わい

春先から出回り始めるブルーベリーは6月頃から収穫のピークを迎えます。水は加えずに素材のもつ水分だけで煮詰めるので、風味が生きた濃厚な味に仕上がり、さらに濃縮することで保存期間が長くなるのもうれしいところ。ステンレスやホーローの鍋でつくるのがポイント。そして保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れると安心です。小さな実にはポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり詰まっています。そんな、体にもうれしいブルーベリーを定番のジャムにして。パンにワッフルに、ヨーグルトにアイスクリームに、たっぷり添えてヘルシーライフを。

ブルーベリージャムのつくり方

ブルーベリー

材料材料 (つくりやすい分量)

ブルーベリー800g
グラニュー糖640g
レモン汁1/3カップ

1果肉をつぶす

洗ったブルーベリーはザルにあげて水気をきり、鍋に入れ、手のひらで軽く握るようにして果肉をつぶす。こうすると早く果汁が出て、グラニュー糖が溶けやすくなる。

果肉をつぶす

2グラニュー糖を加える

グラニュー糖を加えて混ぜ、そのままおく。

グラニュー糖を加える

34時間ほどおく

グラニュー糖が溶け、浸透圧でブルーベリーの果汁がにじみ出てくるまで4時間ほどおく。

4時間ほどおく

4煮る

鍋底にたまっているグラニュー糖を混ぜ、強めの中火にかけて煮立ってきたら火を少し弱め、アクが出てきたらきれいに取り除く。

煮る

5煮詰める

ときどき底から大きく混ぜながら15~20分煮詰める。

6レモン汁を加える

レモン汁を加えて混ぜ、さらに5分ほど煮る。

レモン汁を加える

7瓶詰め

出来上がったジャムは煮沸消毒した瓶に入れて保存。

瓶詰め
完成
季節のジャムがあればプレーンヨーグルトもバラエティ豊かに。

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。

構成:中村裕子 写真:鈴木泰介、原ヒデトシ(プロフィール)

※この記事の内容はdancyuムック 四季dancyu夏の食卓。に掲載したものです。

四季dancyu夏の食卓。
四季dancyu夏の食卓。
A4変型判( 116 頁)
ISBN: 9784833477079
2018年06月05日発売 /1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。