旬の果物や野菜は、みずみずしくて香りも良くて、はじけるおいしさ。季節の賜りものを丸ごとジャムにして、四季の味を楽しみましょう。今回は栄養豊富で、さまざまな食材に合う、定番のブルーベリージャムのつくり方をご紹介します。
春先から出回り始めるブルーベリーは6月頃から収穫のピークを迎えます。水は加えずに素材のもつ水分だけで煮詰めるので、風味が生きた濃厚な味に仕上がり、さらに濃縮することで保存期間が長くなるのもうれしいところ。ステンレスやホーローの鍋でつくるのがポイント。そして保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れると安心です。小さな実にはポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり詰まっています。そんな、体にもうれしいブルーベリーを定番のジャムにして。パンにワッフルに、ヨーグルトにアイスクリームに、たっぷり添えてヘルシーライフを。
ブルーベリー | 800g |
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グラニュー糖 | 640g |
レモン汁 | 1/3カップ |
洗ったブルーベリーはザルにあげて水気をきり、鍋に入れ、手のひらで軽く握るようにして果肉をつぶす。こうすると早く果汁が出て、グラニュー糖が溶けやすくなる。
グラニュー糖を加えて混ぜ、そのままおく。
グラニュー糖が溶け、浸透圧でブルーベリーの果汁がにじみ出てくるまで4時間ほどおく。
鍋底にたまっているグラニュー糖を混ぜ、強めの中火にかけて煮立ってきたら火を少し弱め、アクが出てきたらきれいに取り除く。
ときどき底から大きく混ぜながら15~20分煮詰める。
レモン汁を加えて混ぜ、さらに5分ほど煮る。
出来上がったジャムは煮沸消毒した瓶に入れて保存。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。
構成:中村裕子 写真:鈴木泰介、原ヒデトシ(プロフィール)
※この記事の内容はdancyuムック 四季dancyu夏の食卓。に掲載したものです。