ちょっとスペイン風のペーストを挟んで食べる鰹のたたきです。普通のたたきよりも、パプリカとアーモンドのおかげで、コク深い濃厚な味わいとなっています。柑橘で香りを添えた水割りといっしょにどうぞ!
鰹の赤パプリカペーストは、焼いたパプリカやアーモンドの濃厚なコクがクセになる一品。鰹はさっぱりとした背側の身がお薦めだ。片面にサッと醤油をからめると、焼酎の和風な味わいとすんなりつながる。パプリカペーストは、肉や魚のソースのほか、野菜のディップなどにも使えるのでお試しあれ。
鰹 | 1サク(刺身用(140g)) |
---|---|
醤油 | 適量 |
赤パプリカ | 1個(225g) |
にんにく | 1玉(40g) |
アーモンド | 25粒(20g) |
セミドライトマト | 7個(オイル漬け(25g)) |
カイエンヌペッパー | 少々 |
オリーブオイル | 1/3カップ |
塩 | 適宜 |
鰹は金串を刺し、直火で炙る。表面の色が変わる程度でよい。
パプリカは種を取って適当な大きさに切り、にんにくは皮に包丁の先で切り込みを入れる。魚焼きグリルなどで、皮付きのまましっかりと焦げ目がつくまで焼き、それぞれ皮をむいておく。アーモンドはフライパンでから煎りする。
フードプロセッサーにアーモンドを入れて粗く砕き、2のパプリカとにんにく、セミドライトマト、カイエンヌペッパーを入れ、オリーブオイルを少しずつ加えながらペースト状に。セミドライトマトに塩分があるので、味をみて足りなければ塩で調える。
1を5㎜ほどの厚さにスライスし、片面にさっと醤油をつけ、3を適量のせて軽く包む。
北海道生まれ。札幌の料理店に20年以上関わった後、上京。2011年から「chioben(チオベン)」を開始。斬新な素材の組み合わせと、現代アートのような美しいスタイリングでファン多数。
文:鹿野真砂美 写真:木村 拓
※この記事の内容はdancyu2016年9月号に掲載したものです。