焼酎にぴったりのスパイスつまみ
クミンの風味で甘味が際立つ"かぼちゃかりんとう"

クミンの風味で甘味が際立つ"かぼちゃかりんとう"

ほくほくの揚げかぼちゃに、カレー風味の焦がし砂糖をからめた大人の自家製かりんとうです。甘味の強いかぼちゃのかりんとうに、クミンとカレー粉を加えることで重厚な香りとコクが生まれます。黒糖焼酎がテッパンの組み合わせ!

甘さを引き立てるスパイス使い

焼酎は芋に限らず、黒糖のふくよかな香り、麦や米の香ばしさ。焼酎って香りがとても豊かで複雑で、味わいは決して甘くなくドライ。だから、甘さやコクと合わせると、その香りと混じり合いながらも、キレよく流してくれる。クミンとカレー粉を効かせたかぼちゃのかりんとう仕立ては、まさに焼酎にぴったりの味わいを持っている。甘さに相対する大胆なスパイス使いが決め手だ。

かぼちゃかりんとうのつくり方

材料材料 (4人分)

かぼちゃ1/6個(200g)
クミンシード小さじ1
砂糖大さじ2
カレー粉大さじ1
サラダ油大さじ1/2
揚げ油適宜

1かぼちゃを素揚げする

かぼちゃは一口大に切り、包丁のあごでえぐるようにして、ところどころ皮をそいで模様をつける。串がスッと通るまで素揚げし、油をきっておく。

かぼちゃを素揚げする

2カラメルをつくる

フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、クミンシードを入れる。香りが出てきたら砂糖を入れ、軽くとろみがついてカラメル状になってきたらカレー粉を加えて混ぜる。

3仕上げ

②に①を入れて手早くからめる。

仕上げ

教える人

山本千織

山本千織 弁当とケータリング「chioben」主宰

北海道生まれ。札幌の料理店に20年以上関わった後、上京。2011年から「chioben(チオベン)」を開始。斬新な素材の組み合わせと、現代アートのような美しいスタイリングでファン多数。

文:鹿野真砂美 写真:木村 拓

※この記事の内容はdancyu2016年9月号に掲載したものです。

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。