本場スペインでは朝からホットチョコレートに浸して食べるほどの定番菓子。外はカリッ、中はフカフカの軽い食感で、ついつい手が伸びる。溝にからんだシナモンシュガーの甘さと香りで上品な味にまとめている。
チュロスの生地はシュー皮と似ていて、サクッとムチッと、軽い食感。まず生地に根気よく卵液を混ぜる、混ぜる。プルンと弾力のある生地に仕上がったら、あとは絞り出しながら揚げるだけ。二人いれば、一人が絞り、もう一人がはさみで切る。長いチュロスもこれで完璧。
A | |
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・ バター | 60g(食塩不使用) |
・ 水 | 100ml |
・ 砂糖 | 小さじ1 |
・ 塩 | 2g |
強力粉 | 110g |
卵 | 2個 |
★ シナモンシュガー | |
・ グラニュー糖 | 大さじ1 |
・ シナモンパウダー | 小さじ2 |
揚げ油 | 適量 |
・バターは室温に戻す。
・卵を溶きほぐす。
・強力粉はふるう。
・絞り出し袋に星形の口金をつける。
・シナモンシュガーの材料を大きめのビニール袋に入れて混ぜ合わせる。
鍋にAを入れて中火で熱し、沸騰してバターが溶けたら強力粉を一気に加える。
生地がひとまとまりになるまで、木ベラで絶えず混ぜる。鍋底に薄い膜ができたら、火を止める。
ボウルに生地を移し、溶きほぐした卵を少しずつ加えて混ぜる。同じように5~6回繰り返し、卵を完全に混ぜ合わせる。
絞り出し袋に生地を入れる。フライパンに揚げ油を中火にかけ、180度に熱する。生地を長さ12cmほど絞り出してはさみで静かに切る。このとき形が真っすぐになるように、はさみにくっついた生地をのばすようにして、揚げ油に落とす。
トングでクルクル回しながら、きつね色になるまで揚げる。
油をきって粗熱を取ったチュロスをシナモンシュガーの袋に入れて、袋をふりながら満遍なくまぶす。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
文:石出和香子 写真:馬場わかな
※この記事の内容はdancyu2015年4月号に掲載したものです。