春の爽やかレモンクッキング
ねっとりした食感がたまらないレモンパスタ

ねっとりした食感がたまらないレモンパスタ

レモンは乳製品と相性が抜群と語る太田シェフが、その魅力を存分に味わえるパスタをつくってくれました。

新食感のクリームパスタ

レモンを丸ごと生かすパスタです。レモンの風味を全体になじませるため、パスタのゆで汁に一口大に切ったレモンをそのまま入れると、レモンを練り込んだパスタみたいな味になりますよ。このゆで汁も美味しいです。小麦タンパクの旨味と、塩味とレモンの香り。ミネストローネに使ってもいいですね。南イタリアには、オイルとレモンとペペロンチーノでつくるレモンパスタがあります。これもさっぱりして美味しいのですが、今回はレモンと乳製品の相性が良いことを知っていただきたいので、生クリームとサワークリームを使ったクリームパスタにします。少し酸味があるほうが軽く仕上がるのでサワークリームがオススメです。ソースとパスタを和えるときは、パスタとともにゆでたレモンも入れ、ゆで汁を使って乳化させます。このパスタ、ちょっと冷めてもクリームチーズケーキみたいに美味しく食べられますよ。

レモンパスタのつくり方

材料材料 (2人分)

スパゲッティ※180g
レモン1個
生クリーム100ml(乳脂肪分36%)
サワークリーム大さじ3
パルメザンチーズ適量(すりおろす)
バジルの葉適量
適量

※できれば直径2mm以上のスパゲットーニが理想。

1パスタを茹でる

レモンは左右の硬い部分を切り落とし、4等分のくし形にして、さらに一口大に切る。鍋に2Lの湯を沸かし、塩15gとレモンを入れてスパゲッティを投入。袋の表示時間より2分短くタイマーをセットする。

パスタを茹でる

2ソースをつくる

フライパンに生クリームを中火で熱し、半量になるまで煮詰める。サワークリームとゆで汁少々を加え、混ぜて溶かす。

3仕上げ

ゆで上がったスパゲッティをレモンごとザルに上げ、2に入れて和える。パルメザンチーズとバジルの葉を加え、均一に混ざったら器に盛る。

仕上げ

太田哲雄

長野県軽井沢にある「ラ カーサ ディ テツオ オオタ」オーナーシェフ。長野県白馬村に生まれ、19歳で渡伊。スペイン、ペルーの計3ヶ国で10年を過ごし、2015年に帰国。星付きレストランから、ミラノマダムのプライベートシェフ、ピッツェリア勤務まで幅広い経験を持つ。

文:柴田香織 写真:邑口京一郎

※この記事の内容はdancyu2019年4月号に掲載したものです。